Dante's Down the Hatch


アトランタの北、バックヘッドにある、フォンデューをメイン料理とするこのレストランは、お店の内装がとても凝っていて、昔の帆船風のデザインになっています。帆船風といっても、帆船の内部を真似たものではなく、なんとお店の中に実物大の帆船を持ち込んでいます。さらに帆船の下には水槽があって、そこには本物のワニがいました。

フォンデューというのは、あらかじめ一口大に切られたお肉や野菜、それからエビなどを先が3つに分かれた串の先に刺して、それをぐつぐつ煮えた油にしばらく浸けてから食べる料理です。私はフォンデューを食べるのは今回が初めてでしたが、こんなに面倒くさい料理だとは思いませんでした。というのも、串に刺す食べ物によって、油に浸ける時間が違うのです。例えば、

牛肉  45秒
トリ肉 2分
エビ  30秒

といった具合で、マッシュルームやポテト、ブロッコリーなどの時間もそれぞれ違います。みんな自分の腕時計で時間を測りながら食べていましたが、なんで楽しい夕食の席でみんな時計とにらめっこしながら食事をしなければいけないのか疑問に思いました。

このお店ではもう一つ気に入らなかったことがあります。私は普段お酒を飲まないので、いつものようにアイスティーを注文したら、ウエイターの返事はなんと「アイスティーはありません」ということでした。アイスティーがメニューに無いお店なんて信じられませんでしたが、このお店の方針でアルコール以外の飲み物は販売していないのだそうです。仕方がないので、私はお水を飲みながら食事をしました。

とても個性的なレストランであることは間違いないのですが、「二度と来ることは無いだろうね」というのが、一緒に食事した連中の感想でした。


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