ジャパニーズ・レストラン
私は日本にいたときから日本食へのこだわりは感じなかったので、将来外国に住んで日本食を食べられなくても、別に困らないだろうと思っていました。
実際にアメリカに住んでみても、予想通り周りのアメリカ人が食べているものだけで、一年以上、何不自由なく暮らしてきました。
ところが、先日日本から来たお客さんをジャパニーズ・レストランに連れていくことになり、初めてアメリカのジャパニーズ・レストランに行きました。
ジャパニーズ・レストランでは色々と驚いたことがあります。(以下はほとんどチャイニーズ・レストランとの比較になっていますが)
・いきなり「いらっしゃいませ」と言われた。
チャイニーズ・レストランでは東洋人がやって来ても「Hello」です。ジャパニーズ・レストランは値段が高いので、日本人以外の東洋人が行くことは少ないのかも知れません。
・アメリカ人の客にも最初は箸を出す。
アメリカで箸を出されたのはこの時が初めてでした。チャイニーズ・レストランではどの客にもフォークとナイフを出し、箸は頼まないと出しません。
・店の客がほとんど日本人だった。
店の周りではほとんど日本人を見かけないのに、店の中にいる客の約8割は日本人でした。私の行くチャイニーズ・レストランでは東洋人の客はほとんどいません。そのためか簡単に私の事を覚えてくれました。(単に食事の量が人より多いからかも知れませんが・・・)
・味が日本の味そのままだった。
材料をそのまま日本から直輸入したのではないかと思うほど、日本の味そのままでした。一方、チャイニーズ・レストランの味は、本場の中華料理とは違います。「味はアメリカン・スタイルだよ。そうしないと客が来ないから」とお店が言っていました。
・量も日本の量そのままだった。;_;
値段から考えて、量はアメリカン・サイズかと期待しましたが、見事に裏切られました。客がほとんど日本人なので、量も少なくていいのかも知れません。
・ただし値段は高かった。;_;
軽く食事して1人約4千円でした。(普通のアメリカのレストランの約2倍です)
ジャパニーズ・レストランの印象は、まさに「そこは日本」という感じでした。店に入って「いらっしゃいませ」と言われた瞬間に日本にテレポートしたような感じです。おそらく、そこにやって来る日本人は、アメリカの社会の中に作られた「日本」に安らぎを感じるのではないでしょうか。
私の場合、ここに来る前に1年以上も日本人のいない環境で生活してきたので、多少のコミュニケーション上のトラブルや人種差別には慣れてしまいました。それが海外で生活することだとも思っているので、ジャパニーズ・レストランの雰囲気には違和感を感じてしまいました。
値段も高いですし(それが最大の理由ですが)、自分から足を運ぶことは、これからもないと思います。
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