10mくらいに離れたところに車が停まっていて、その車に運転手が座っているのが暗がりの中でぼんやりと見えたので、てっきりサーキットのガードマンが私達が引き揚げるのを待っているんだろうと思いました。そこでその車に近付き、「すみませんが、私を乗せてもらえませんか?」と頼みました。「いいよ」という返事が返って来たので、助手席側に回り、ドアを開けてビックリです。その車はパトカーでした。:O
運転手はもちろん警官の制服を着ていますし、前側の席と後ろ側の席の間には金網が付いていました。おまけに助手席の足下にはショットガンが2丁置いてありました。:O ショットガンのそばに座るのは止めた方がいいと思ったので、「後ろに座りましょうか?」と聞いたら、「その銃だったら、気にしないでくれ」と言うので、私は助手席に座り、足がショットガンに触れないように、足を抱きかかえました。
「どこから来たんだい?」と聞くので、「ジョージア」と答えたら、「そいつは奇遇だな、俺はジョージア出身なんだよ」とのことでした。それからジョージアの事や日本の事を話しましたが、別れ際に「何かあったら連絡してくれ」と名刺を渡されました。(アメリカでは警官も名刺を持っています) とてもフレンドリーな警官でした。