通訳は疲れる〜


先日、日本人とアメリカ人の間の通訳の仕事を行ったのですが、とても疲れました。アメリカにしばらく住んで英語が上手くなると、通訳も上手くやれるだろうと勘違いされがちですが、通訳の能力というのは英会話の能力とは違ったものです。私の場合、ふだん日本語を話す機会が無いので、周りのアメリカ人と会話している時にも、英語を聞いて、英語で考え、英語で答えるというパターンになります。こういう生活を行っていると、頭の中で英語を日本語に翻訳するという作業が上手く出来ないことが判りました。おまけに通訳というのは、他人が喋った言葉を翻訳するので、常に相手が何を喋っているか集中していなければならず、その点でも大変疲れます。例えば、学校で授業を受けていても、先生が喋る事を全部集中して聞くなんてとても大変です。でも通訳の場合それを要求されるのです。

慣れない通訳をやったせいか、6時間くらいたったところで、まるで電池が切れるみたいに突然自分の頭の動きがにぶくなるのが判りました。

プロの通訳をやっている友人にこの事を話したら、「私の日頃の苦労が判るでしょう」と言って笑われました。本当に通訳って大変な仕事だと思いました。


前のページに戻る
ホームページに戻る