前作では、主人公のオースティン・パワーズが宿敵ドクター・エビルを倒すために、60年代から現代に冷凍保存されたという設定で、カラフルな60年代のファッション感覚がこの映画に独特の賑やかさを与えていました。
本家の007の主人公ジェームス・ボンドは、確かにとても格好いい男ですが、今の時代にはオースティン・パワーズのような、とにかく何をやっても可笑しい男の方がモテるのではないかと思います。1作目でヒロインを演じたエリザベス・ハーレーは、ジャクリーン・ビセットに似た美女ですが、そんな彼女でもオースティン・パワーズに次第に惹かれてしまうというストーリー展開は、なぜか納得出来てしまいました。
普通、コメディ映画の2作目は、1作目よりもヒットしないものですが、この映画だけは1作目を上回るヒットになるような気がします。今週末は、「スターウォーズ エピソード1」が公開4週目に突入しますが、私はオースティン・パワーズが勝ってしまうのではないかと思います。なにしろ、映画館で「スターウォーズ エピソード1」の上映が始まる前に、「オースティン・パワーズ」の宣伝が流れたのですが、観客からは悲鳴にも似た歓声が上がっていたくらいですから。