リュック・ベッソンの映画では、なんと言っても「ニキータ」が大好きですが、それでもアンヌ・パリローみたいに華奢な女性が、殺し屋になるというのは実際にはあり得ない話だと思いました。この「レオン」でも、殺し屋と少女の恋愛という現実離れした設定が軸になっています。ただし、私は映画にはリアリティを求めるよりも、たとえユニークな設定であっても、その中でどれだけ登場人物達をリアルに描けるかに興味があるので、こんな特異な設定でも全然気になりません。
ジャン・レノ演じる殺し屋の生活の描き方は、驚くほどディテールがしっかりしていて、それは彼が一流の(したがって非情な)殺し屋であることを観客に伝えるためにとても効果的でした。その彼が12歳の女の子と生活を共にすることから愛が芽生え、彼女の命を守るために懸命に闘うというのは、とてもロマンチックなストーリーだと思います。私はこの映画がすっかり気に入ってしまいました。
それはそうと、「サミーって、ロリコン?」と聞かれてドキッとしたことがありましたが(:O)、自分では別に小さな女の子が特に好きってわけではありません。私はやっぱりNFLのチアリーダーの方が好きです。:D でも、「レオン」の主人公の気持ちは判りますし、最近観た「タクシー・ドライバー」の12歳の娼婦を命懸けで助けようとした主人公の気持ちも判ります。イタリア映画の「かぼちゃ大王」にも似たような要素がありました。「世界で一番好きな人」はいつか見てみたい映画の一つです。ただし、自分としては単にピュアな恋愛に憧れているだけではないかと思います。「ベティ・ブルー」のような・・・。