これまで、映画ソフトの販売といえばビデオテープがメインでしたが、そのビデオテープに関して言えば、日本で売られているアメリカ映画のビデオは日本語の字幕スーパーが入っているので、その分アメリカでの販売価格より高くなっても仕方が無いという理屈は一応成り立ちました。その同じ理屈を映画会社としてはDVDの洋画ソフトにも用いたいところだと思います。ところが、アメリカで販売されているDVDの映画ソフトは、DVDが大量のデータを保存できる事を利用して、英語の他にスペイン語や時にはフランス語の字幕スーパーや吹き替えまで入っています。それでもアメリカでは上記の値段で販売されているのです。
別にアメリカ映画が世界中で一番素晴らしいなんていうつもりはありませんが、去年NATOの爆撃を受けたユーゴスラビアでさえ、アメリカ映画の「スター・ウォーズ エピソード1」が公開されているように、世界中の人達にとってアメリカ映画を観るのが人気のある娯楽の一つであることは間違いありません。それなのに、なんで日本の映画ファンにこんな非常識な映画料金や映画ソフトの値段を課しているのか、日本の映画関係者の良識を疑います。もし日本の映画会社が、日本映画を製作するための予算が必要で、洋画に対しても高い料金を課しているのであれば、日本映画なんて一切作らなければいいと思います。(おっと凄い暴言!^^) それがダメなら、日本映画と洋画は別の料金体系にすべきだと思います。当然洋画(少なくともアメリカ映画)はもっと安くすべきです。
日本の映画産業はもの凄く沈滞していると思います。日本語という言語の壁に守られて、日本独自の価格設定を映画ファンに押しつけるなんて、出来るだけ安くサービスを提供するためにしのぎを削っている他のサービス業に比べたら、殿様商売だと言っていいと思います。高い入場料金を課しておいて「客が入らない」なんて当たり前です。
アメリカ映画の新作や話題作の情報はどんどん日本に入って来るのに、料金が高いために日本の映画ファンが映画館で観る映画を絞らなくてはならないとしたら、日本の映画会社は何のために仕事をやっているんでしょうか? 私は日本に大勢いる映画ファンはもっと低料金で映画を楽しめるべきだと思います。