アメリカでは興業成績の悪い映画にはピタリと客足が止まるので、映写室には私を含めて4人しかお客がいませんでした。:O
やはり映画の出来はかなりひどく、同じく火星を舞台にした「Mission to Mars」を見たときにもガッカリしましたが、「Red Planet」はそれよもひどい出来でした。ストーリーは単調ですし、人物描写も薄っぺらで、主演している俳優達が可哀想な映画でした。人類の未来を賭けたミッションに選ばれたメンバーとしては、登場人物達があまりにも単純過ぎました。一番不満が残るのは、わざわざ火星に人を送ったのに、何で途中から生きて地球に帰る事が目的になってしまうのかということです。:(
この映画には約79億円の制作費が掛けられたそうですが、出演している俳優の数もB級映画並みに少ないですし、いったい何にお金を使ったのかと疑問に思います。アイディアが無いんだったら、大人しくスタニスワフ・レムの「エデン」あたりを映画化して欲しいのですが。(でも「エデン」を映画化するのはやっぱり無理か・・・)
映画の出来は本当に良くないのですが、キャリー・アン・モスを見るんだったら「マトリックス」よりもこちらの映画の方が楽しめるかなと思います。そんな訳で私自身は結構映画を楽しめました。(私はわりと幸せなヤツかも知れません。:D)