Shanghai Noon


昨日封切られたジャッキー・チェン主演の映画「Shanghai Noon」を観てきました。この映画は西部劇とカンフーを合体させるという、大胆な発想の映画ですが、これがもの凄く面白い映画でした。2年前に「ラッシュ・アワー」が大ヒットして以来、アメリカでも本物の人気スターとして扱われるようになったジャッキー・チェンが、その後どんな映画に出演するかが注目されていましたが、この「Shanghai Noon」は「ラッシュ・アワー」を上回る傑作です。

映画の大まかなストーリーは、誘拐された中国の王女を救出するために、王宮の警備隊員であるジャッキー・チェンが、アメリカに乗り込んで大活躍するというものです。ジャッキー・チェン以外の配役も見事で、相棒役を務めるオーウェン・ウィルソンはロバート・レッドフォードに似た二枚目で、口は上手いが喧嘩は弱いというジャッキーとは正反対のキャラクターで笑わせてくれます。誘拐される王女役は東洋系の女優としては今アメリカで一番の人気のあるルーシー・ルーで、気の強い王女役にはピッタリです。

この映画は山盛りのギャグやアクションだけでなく、ジャッキー・チェンの映画としては珍しくロマンスも出てきて、本当によく練られた脚本だと思います。これまで香港映画のスターが主演する映画は、他の大作映画の合間を縫って公開し,観客動員数を稼ぐというのが常套手段でしたが、この「Shanghai Noon」は「ミッション・インポッシブル2」と同じ週に公開という強気な戦略をとっていて、それだけ制作会社もこの作品にはかなり自信を持っていると言えます。インターネット上で行われている観客による採点(10点満点)でも、この「Shanghai Noon」は平均8.8点、「ミッション・インポッシブル2」は平均7.0点です。

「ラッシュ・アワー」があまりにも大ヒットしたので、「Shanghai Noon」の興業成績がそれを上回るのは難しいと思いますが、少なくとも実際に「Shanghai Noon」を観た人達が他の人に宣伝したくなるような出来の映画であることには間違いありません。


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