1931年に完成したエンパイア・ステート・ビルには、86階と102階に展望台がありますが、 無料で登ることは出来ません。まず地下にあるチケット売場で、展望台に行くための入場料を払う必要があります。この日は観光客でとても混んでいたので、チケットを買うまでに50分くらい並ばなければなりませんでした。チケットを買った後、今度は80階に行くエレベーターに乗るのですが、このエレベーターに乗るのにさらに30分以上待たなければなりませんでした。
80階についた後、今度は86階に行くためのエレベーターに乗り換える必要がありますが、そこでも長蛇の列が出来ていました。そこで、ビルの係員が近くのドアを指示し、足腰が丈夫な人は階段を登って下さいと入場者に呼びかけました。ずっと立っているのに飽きていた私は迷わず階段を登ることにしました。ところが、その階段はまるで非常階段のような作りで、幅が狭くとても暗い所で、さらに最悪なのは冷房が全然効いていないことでした。こんな”狭くて暗くて暑い”階段を6階分も入場料を払った客に登らせるなんて、エンパイア・ステート・ビルの連中もなかなかいい根性をしています。
86階に着くと、そこにも当然のように大勢の人がいて、展望台に出るのに少し時間がかかりました。しかし、展望台に出て金網のフェンスの向こうに見えるニューヨークの眺めはやはり最高で、たとえここまで登ってくるのに時間が掛かってもそれを十分補うものでした。せっかくなので、東西南北の4方向の写真をご紹介します。(本当にビルばっかりですが)