最高のホームラン

今アメリカで、スポーツに関する最大の話題は、何と言ってもマグワイアとソーサのホームラン競争です。

大リーグで1年間に打ったホームランの記録は61本がこれまでの最高でしたが、この二人はその記録を37年振りに塗り替えようとしています。昨日(9月7日)の時点で、マグワイアが61本、ソーサが58本ホーランを打ち、しかも試合がまだ15試合以上残っているので、記録を塗り替えるのは時間の問題でした。

昨日からは、マグワイアとソーサの所属するそれぞれのチームが直接対戦することになり、全米中が試合の経過に注目していました。この二人に打順が回ってくると、観客は総立ちになり拍手が鳴り止まず、両軍の選手もみな他の事そっちのけで、二人の打席に目を釘付けにしていました。この試合はマグワイアのチームの本拠地で行われたのですが、観客はソーサにも暖かい声援を送っていました。何しろ凄いのは、この二人にストライクを投げないと、どちらのチームのピッチャーも派手なブーイイングを受けていたことです。普通、地元のチームの選手にはブーイングしないものですが。

で、今日ついにマグワイアが今年62本目のホームランを打ちました。
このホームランが本当に感激的でした。ホームランを打ったマグワイアは、ホームベースを一周しながら、自分のチームだけでなく、相手のチームの選手とまで握手をしたり抱き合ったりで、もの凄い喜びようでした。ホームベースを踏んだ後は、自分のチームメンバーから盛大な歓迎を受けましたが、それが一通り済んだ後は、ソーサがやって来て、マグワイアの健闘を讃えました。この二人のヒーローがお互いの健闘を讃え合う姿は、非常にすがすがしと思いました。

ちなみに、このホームランの後、試合は10分間中断しました。


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