NASCAR


アメリカはモーター・スポーツの盛んな国で、一年中アメリカ各地で様々なレースが行われています。その数あるレースの中で一番人気のあるのが、NASCAR(「ナスカー」と読みます)というカーレースです。

NASCARには3つのカテゴリーがあります。

Winston Cup Series
Busch Series Grand National Division
Craftsman Truck Series

このうち最も人気があるのがWinston Cup Seriesで、普通NASCARといえばこのシリーズを指します。一方、Craftsman Truck Seriesは名前の通り、トラックを使って行うレースです。トラックといってもちゃんとレース仕様になっていますが、トラックを使って真剣にレースをするあたりが、いかにもアメリカのレースだと思います。

NASCARで使用されるサーキットは、そのほとんどが「オーバル・コース」と呼ばれる楕円形のコースです。オーバル・コースは観客が常にレース全体を見渡せるという点で優れています。また一口にオーバル・コースといっても、各サーキットごとにストレートの長さや、コーナー部分の傾斜などが違っていて、それぞれ個性を持っています。

NASCARでは短いコース(2km前後が多い)に40台以上のレースカーを走らせるため、必然的にアクシデントが多くなります。一回アクシデントが発生すると、イエローフラッグが出され、ペースカーが登場して追い越し禁止になります。一回イエローフラッグが出されると、それまでのリードが帳消しになってしまいます。よって、レースの最初から最後まで、ドライバー同士のバトルが展開されます。(NASCARでは車同士をぶつけ合うのは日常茶飯事で、ドライバー達のレースのやり方は本当に”バトル”です。)

Winston Cup Seriesは年間で30を越える公式レースを行いますが、シーズン中はほとんど毎週レースを行っていて、大変過酷なスケジュールです。

アメリカでのNASCARの人気は絶大で、TVのコマーシャルにドライバー達がよく登場しますし、おもちゃ屋さんに行ってもレースカーのおもちゃが沢山並んでします。

NASCARの魅力は何かと聞かれたら、私にとってはその独特の美しさだと言えます。色とりどりにカラーリングされた40台を越えるレースカーが一団となって、時速300キロ以上のスピードで疾走する姿は本当に美しいと思います。私が特に好きなのは、イエローフラッグが解除された後の再スタートで、レースカーが過密状態のまま加速していくところは本当に迫力があります。


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