衝撃のNASCAR観戦(その1)



アメリカで一番人気のあるカーレースは、何と言ってもNASCAR(ナスカー)で、NASCARのレースを観に行きたいとずっと思っていましたが、一人で行くと自分の車で行かなければならないので、今までずっと行き損なっていました。(私は車がたくさん停まっている駐車場に自分の車を停めるのが好きではないので) 今回、他にNASCARファンが3人集まったので、やっとNASCAR観戦が実現しました。:D

チケットは一ヶ月以上前に予約しましたが、一番高い席と一番安い席しか残っていませんでした。どうせ行くんだったら一番良い席にしようということで、ゴールラインのそばで前から4列目の席のチケットを購入しました。NASCARレースの入場料金は、アメリカで行われるカーレースの中では一番高くて、私たちが購入した席は一人100ドル(約1万500円)でした。ちなみにNASCARでは子供料金というのはありません。

NASCARがアメリカで一番人気があるカーレースとは言っても、やはりアメリカ人の中にもNASCARが嫌いな人達がいて、そんな人達はNASCARの事を「レッドネックのカーレース」と悪口を言ったりしています。レッドネックについは以前このHPにも書いたことがありますが、簡単に言えば白人の労働者階級の事で、ちょっと教養が足りない人達の事を指す場合もあります。私はアメリカに来て以来、アメリカン・フットボールとNASCARの大ファンになってしまったので、私の好みははっきり言ってレッドネック系です。:D

レースの当日は朝6時に集合して、レース場に出掛けました。レース場には7時頃着きましたが、中に入る前に朝食を食べようということになりました。そこで、レース場の近くにあるWaffle House(ワッフル・ハウス)というレストランに行きました。このレストランはその名が示すとおり、ワッフルがメイン料理で、主に朝食を食べる所として人気があり、この辺ではあちこちにお店があります。私はホットケーキ(アメリカではパンケーキと呼びます)が好きなので、いつもIHOP(アイホップ)に行っていて、Waffle Houseに行くのは今回が初めてでした。

レストランの中に入ってビックリしました。お店の中には大勢の客がいましたが、ほとんどの人が野球帽スタイルの帽子をかぶっていました。:O(帽子、ジャンパー、ジーンズの組み合わせは、レッドネック系の標準的スタイルです) 客の多くはレース観戦のために来てきているので、帽子のデザインはNASCARのものでした。さらに半分以上の人がNASCARに関連したジャケットなどを着ていました。

私はこのレストランでも日頃の食欲を発揮して、特大ワッフル、トースト、目玉焼き、グリッツ、ベーコンそれからコーヒーという一番量の多いセットを注文しましたが、全部食べてしまいました。

朝食を食べ終え、レース場にある駐車場に車を停めましたが、その時点ではまだ朝の8時半頃だったにも関わらず、すでに缶ビールを飲んでいる人達がいました。:O さらに近くに停めている他の車には、トランクに車のキーがささったままでした。もちろんその車の持ち主は、そのままどこかに行っていました。それを見た私達は、「おお、スーパー・レッドネック!」と思いました。:D(ただし、私を除く3人も帽子、ジャンパー、ジーンズを着ていましたが・・・。:O)

レース開始まではまだ時間がたっぷりあったので、お土産屋さんを見て回ることにしました。レース場のお土産やさんというのは、トレーラーを利用したもので、それぞれのお店がNASCARに出場する各レースカーに特化したキャラクター・グッズを販売しています。この日は全部で100件くらいのお土産屋さんが出店していました。


ところが、お土産やさんを見回りながら、大変な事に気が付きました。

白人しかいない・・・。:O

黒人が70%を占めるとも言われているアトランタで行われるイベントに、黒人の観客がいないなんて絶対に偶然ではないと思います。さらにアジア系や南米系の人達も全然見かけませんでした。ということは、「このレース場に来ている客の中で、私が唯一の有色人種?」と思ってしまいました。(「有色人種」っていうのも凄い表現ですが・・・) 去年ヨーロッパに旅行した時は大体こんな状況でしたし、普段のパーティなんかでもよくあることなので、私は全然平気でしたが、それでもやっぱりNASCARが「レッドネックのカーレース」というのは、本当かも知れないと思いました。

レースの模様は次回に続きます。


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