デニス・ロドマンというのは、元NBA(アメリカのプロフェッショナル・バスケットボール)の選手で、2年前までシカゴ・ブルズでマイケル・ジョーダンと一緒にプレイし、7回もリバウンド王のタイトルを獲得しましたが、去年の2月にシーズン途中で引退しました。この経歴だけだと普通の一流選手のように聞こえますが、デニス・ロドマンのユニークさはそれだけではないのです。とにかく彼は「ワル」を演じることに喜びを感じているようで、コート上だけでなく、あらゆるところで話題を振りまいる超お騒がせ男です。憎まれ口をたたくのは朝飯前で、以前自分の所属するチームのコーチ(野球の「監督」に相当)が交代することをどう思うかという質問を受けて、「俺達のチームにはコーチなんていらないぜ」と答えたり、去年他のチームに移籍したときには「バスケットボールを教えに来てやったぜ」と大きな態度を取ったりと、口を開けば危ないセリフの連続です。また、問題なのは口だけでなく、髪の毛を色々な色に染めたり、女装して現れたりと、奇怪な行動に出ることでも有名です。去年、女優のカーメン・エレクトラと電撃結婚して、その後スピード離婚したのも話題になりました。
私はアメリカに来てからNBAの試合を見始めましたが、彼の顔と名前だけはすぐに覚えることが出来ました。(なにしろ目立ちますから。^^;) マイケル・ジョーダンが引退した後、私はなんとなくNBAには興味を失っていましたが、デニス・ロドマンが復帰してくれればまたNBAの試合が楽しめるような気がします。問題は彼がどのくらい新しいチームで持つだろうかという点ですが、デニス・ロドマンの事は誰にも予測できません。