「全米プロゴルフ選手権」は毎年開催地が変わるので、自分の近所でタイガー・ウッズを観られるチャンスなんて、もう二度とないかも知れません。問題は、この大会でのタイガー・ウッズの調子が今ひとつで、もしかしたら予選落ちの可能性がありました。もし予選落ちしたら土曜と日曜の決勝トーナメントには出場できません。でも私はいつも運が良くて、タイガー・ウッズは何とかギリギリで予選を突破しました。:D
翌日の土曜日は、例によって開門時間の7時半に会場に入りました。練習ラウンドと違い、決勝ラウンドは観客の数が多いので、早めにスタンドの席を確保する必要がありました。ゴルフ場にはスタンドがたくさんありましたが、私は一番ホールのグリーンのそばにあるスタンドに座りました。そこに座り続ければ、決勝ラウンドに出場する選手達を全員近くで観られると思ったからです。
決勝ラウンドでプレーをする順番は予選の結果によって決まり、予選の結果が良い選手ほど遅い時間にプレーします。予選をギリギリで突破したタイガー・ウッズは早い組でプレーする予定でした。タイガー・ウッズが1番ホールにやって来るまでは、スタンドに座ったまま大人しく他の選手達のプレーを観ていました。ところが、大勢のファンを引き連れながら、タイガー・ウッズが1番ホールのグリーンにやって来たとたん、「あっ、せっかくここにいるんだから、タイガー・ウッズのプレーをたくさん見なきゃ」と思いました。そのままスタンドに座って他の選手達も観るのをあっさり止めて、2番ホールに移動するタイガー・ウッズに付いて行きました。:D(←やっぱりミーハーな私)
タイガー・ウッズのティー・ショットを目の前で観ることが出来ましたが、彼が打ったボールはまるでミサイルのようにシューーッと鋭い音を立てて飛んで行って、他の選手達よりもずっと迫力がありました。やっぱりさすがタイガー・ウッズだと思いました。その後はコースの脇をタイガー・ウッズに付いてずっと歩きました。噂には聞いていましたが、タイガー・ウッズは歩くのがとても早くて、ふだん人に追い抜かれた事が無い私でも置いて行かれそうになりました。:O
この日のタイガー・ウッズはまだ調子が悪くて、自分自身に文句を言いながらプレーしていました。セカンドショットがコースを外れて木立の中に入ってしまったこともありました。「あれっ、タイガーはどこへ行ったんだ」と周りを見回したら、なんと私の後ろを歩いていました。:O タイガー・ウッズをついに1mの至近距離で観ることが出来て、思いっきり感激しました。:D(←本当にミーハーな私)
その後も炎天下の中、18ホールしっかりタイガー・ウッズに付いて歩きました。全部で3時間半くらいかかりましたが、タイガー・ウッズを間近で3時間半も観られたなんて、それだけでも50ドルのチケットは元が取れました。:D
残念だったのは、練習ラウンドと違い、カメラ撮影と選手にサインを求めるのが禁止されていたことでした。せっかくタイガー・ウッズを近くで観られたのに、自分の頭の中にしかそれが残っていません。:(
いくら炎天下の中の大会とは言っても、自分の地元で行われた大会なので、私は暑さがそれほどこたえませんでした。タイガー・ウッズのラウンドを見終わった後は、ゴルフ場をあちこち動き回って、フィル・ミケルソンやマーク・オメーラなど、練習ラウンドで観る事が出来なかった有名選手達のプレーを観て歩きました。結局この日も11時間ゴルフ場で過ごしました。:D