Letters from めぐめぐ
歳の瀬に
もう今年も残すところ、わずかになりましたが、皆様はいかがお過ごしですか?
もうすぐクリスマスですね!予定はお決まりでしょうか?
素敵な時間が、過ごせると良いですね。愛する人と・・・・・
そして、この年が終わり、新年が来ます。
皆様にとって、どんな一年でしたか?
お雑煮が台所から香って来て目を覚ます
お供えに手を合わせてから、新年の食卓につく。
お屠蘇を形だけ注いでもらって、大きな声で
「おめでとう!」って言う。
そして、楽しみにしていたお年玉がもらえる。
「ようおおきゅうなったなぁ」と言いながら
おかっぱ頭を撫ででくれた、皺だらけのおじいちゃんの手
雪が静かに舞っている
雨戸の桟を外して、赤い頬をした私は待つ
鬼の面を被った若い衆さんが、大きな声を上げるのを合図に
私は豆をまく。
「鬼は外!福は内!」笑いながら、豆をまく。
「今年もこれで無病息災じゃぁ」
おばぁちゃんが、少しまがった腰を伸ばしながらつぶやく
心からの祈りを込めながら
桃の花が一枝飾ってある。
小さな塗りのお内裏様とお雛様だけの雛飾りに、
少し私は不満だった。
「頑張ろうね・・・」
母が誰に言うとも無くつぶやいた
少し散り始めていた。
開いたお重にも、花びらが舞い落ちる
「屋形船から見ると、綺麗なんだぞー」と父が私に言う。
「みんな揃って見りゃ、どっから見たって綺麗だわ」
とおばぁちゃんが言って、みんなで笑った。
ひとしきりの強い風が、多くの花びらを連れて行った。
青い朝顔の柄だった。
始めて友達と花火を見に行った年の浴衣は。
少し、大人になったようで、私はとても嬉しかった。
でも、なぜか次の年は、家族みんなで見ようと思っていた。
そして、変わらない次の年を信じてもいた。
すすきが窓辺に置いてある。
私が見つけてきたすすきだった
はじけだした白い穂が、風景の中へと散って行く
家族は4人になっていた。
去年は今年ではなく
来年は今年ではない事を
そのとき、始めて知ったのかも知れない
今年の私は、季節の行事を一つも出来ないまま
歳の瀬を迎えてしまいました。
次の年は、もっともっと一日一日を大切に過ごさなくっちゃな
と思っています。
今の私を、何年か後の私が忘れてしまわない様に。
皆様のこの年が
そして新しい年が
楽しい思い出に溢れた年でありますように!!
TOP/Letters from めぐめぐ