The Sunday Mirror - June, 1999

Suicide Tragedy Of Boyzone Boyfriend


ボーイゾーンスター、Stephen Gately の恋人、傷心のまま自殺。パートナーがスターダムにのし上がったその後に。

悲劇のStephen Howard (訳注:紛らわしいが二人ともStephenざんす。)は彼のもと恋人が富と名声を築いた時、21歳という年齢で自らの命を絶った。友人たちは、二人のStephenはいつも一緒で彼らの関係はホンモノだったと言う。しかしながらボーイゾーンが結成された数ヶ月の後には二人の人生はまったく対極にあった。

新進のスーパースターがピンナップスターとしての人生を手に入れようとしていた時、取り乱したもと恋人はダブリンのドラッグに支配されたダンスシーンの内側に巻き込まれていく。
二人が別れた後、Stephen Howard は傷心のまま命を絶つ。彼はヘロイン中毒に陥り、その資金調達のために盗みを働いた後、ダブリンにある家族の家で首を吊った。

彼の母は息子の死に関して、先週初めてゲイであることを公にしたボーイゾーン・スターを責めるつもりは全くないと言う。Bernie Howard は言う。「彼らの別れが私の息子がドラッグに走った原因だとは言えないわ。でもその前には何の問題の兆しも見えなかったけど。」しかしながら、ボーイゾーンの曲を聞いたり、テレビで彼らの姿を目にすると心の痛みを思い出すことを彼女は認める。Howard夫人は言う。「Stephen Gately は可愛い男の子で、私も本当に大好きだったわ。彼と私のStephenはうりふたつだったの。彼らは何をやるのも一緒で、当時は彼らが性的な意味で恋人同士だったなんて思いもよらなかった。後から思えばそれは明らかだったけど。Stephen Gately が自分がゲイであることを発表したことに私は全然驚かなかったわ。彼を知ってる人はみんな随分前からそうだってことに気付いてたと思うし、みんなそんなこと気にしないわ。」

「彼ら二人は親友同士で、一緒にダンスの練習をして、あちこちのタレント・コンテストによく参加してたわ。」Stephen Gately がボーイゾーンに合格して、二人が別れる少し前のことである。ボーイゾーンは結成直後からクリーンなイメージを作ってきた。ボーイゾーンのマネージャーであるルイ・ウォルシュは彼らの毎日をコントロールし、彼らが過去ときれいサッパリ決別してくれることを望んだ。

「彼らがまだヒットする前の最初の頃でさえ、彼はメンバーの生活を支配しようとしてたの。彼らが何を食べ、何を着、どこに行き、そして誰としゃべるかってことまで指図してたわ。そして彼らの将来にとって邪魔になるような過去のつながりは、誰であろうと完全に切り離されたの。もし彼らがダブリン北部の昔の友人たちにチケットを渡そうものなら彼はスゴク怒ったし、ショーの後で彼らが昔の友人たちと話してるのを見るのも気に入らなかったわ。」

Stephen Howard がドラッグに手を出すようになったのは丁度この頃である。Howard夫人は言う。「彼は最初エクスタシーに手を出し、それからヘロインへ嵌っていった。多くの母親と同じで、私も自分の息子がドラッグに手を出してるなんて、手遅れになるまで気付かなかったわ。今振り返ってみれば、その兆しは見えてたんだけど、でもまさか自分の身に降りかかるなんて思いもよらないのよ。」

現在Howard夫人はカウンセラーとして、自分の息子のような悲劇が二度と起こらないように若者を支援するグル−プをサポートしている。

Stephen Gately は私のStephenを助けるためにやれるだけの事はやってくれたわ。でも彼に出来る事はもうあまりなかったの。彼は息子と話し、いつかドラッグで命を落とすことになると説得しようとしてくれた。でもこのときにはもう、私の息子は取り返しのつかないところにまで行っていたのよ。」

Howard夫人は未だに、ボーイゾーンシンガーと別れたときにはまだ18歳だった彼女の息子が、友人に代わってその才能が認められていたら、と考える。

彼女はSunday Mirror に語る。「私はこれっぽっちもStephen Gately を悪く思ってないわ。私は今でも彼が大好きよ。でも、彼が富も名声も築いた一方で、私のStephenは4年間、お墓で眠っているの。。」



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