Mix Magazine - August, 2000

Stephen Gately in Love

I have found the man of my dream



Stephen Gatelyが彼の人生の中で最大のジレンマに直面していたのは今から1年以上も前になる。彼は今、ハッピーで恋をしている全く新しい人間だ。さぁ、ここに改善版Stephen Gatelyをご紹介しよう。

「僕はただただ本当に幸せなんだ♪笑いが止まらないよ。去年はずっと笑顔で過ごしてたよ。」Stephenは私の前に座り幸せそうに言う。

私が目にしているのは全く新しいStephenである。彼の目は輝き、少し落ち着きがないように見える。もしかしてナーバスになってる?「いや、ゼンゼン。でも、僕は君に何度も会ってるけど、今日は今までとは違うからね。今なら君の質問に100%正直になることを約束できるよ。それがまったく今までと違うことだよね。」

Stephenがカミング・アウトして世界を驚かせ、世界中の何千と言う女の子を泣かせてから14ヶ月近くが経とうとしている。

「簡単なことじゃなかったよ。だってカミング・アウトしなくちゃいけない相手が家族や友達じゃなかったんだからね。世界中が突然僕がゲイだって知っちゃうわけだから。スッゴク大変なことだったよ。」Stephenは言う。

「本当にナーバスで心臓麻痺を起こすかと思ったよ。今までの人生中で最も大変な決断だったよね。」

実際、Stephenはナーバスになる必要などなかった。反応はポジティブなものであり、ファンは彼をサポートした。そして業界の仲間たちは彼に敬意を示した。

「エルトン・ジョンからお花をもらったし、ジョージ・マイケルやヴィクトリア(・ベッカム)を始めとするスパイス・ガールズのメンバーが直ぐに電話をくれたんだ。みんなナイスだったよね。」

Head over heals in love

去年1年間は、ボーイゾーンで過ごした6年間とは違っていた。Stephenはカミング・アウトし、今まで以上に幸せだった。そしてソロ・アルバムが現実のものとなった。

「アルバムには本当に満足してるよ。多くの人がボーイゾーンに似たアルバムを期待していたみたいだけど、でも実際は違うんだよ。僕は何か違うものをやりたかったんだ。そして今、僕が何をできるのかをみんなに示すチャンスを得られたんだ。」

アルバムのタイトル、New Beginning はStephenの新しい人生のタイトルでもあるのだろうか?

「実際、みんなが考える程パーソナルなタイトルじゃないんだ。誰の日常にも起こりうる”新しい始まり”ってことなんだよ。」

「2年以上前に書いた曲もあるんだ。If Only You Were Here は2年前にEloyに書いた曲なんだ。彼はこの曲が大好きなんだよ。」

Stephenが頭のてっぺんからつま先までボーイフレンドに恋してるのには疑いがない。彼らは付き合い始めて2周年を迎えたばかりだが、お互いに夢中な時は長い間離れているのは大変なものである。

「スッゴク大変だよ。だから僕はずっとEloyと一緒にアムステルダムにいるんだよ。まだアイルランドに家はあるんだけど、でも滅多にそっちには行かないんだ。」

Hello, it's Eloy

Ring, ring, ring,

Stephenの携帯電話が鳴り出し、Stephenは丁寧に電話に出てもいいかと尋ねた。もちろん

「Oh、今のEloyだったよ。犬にエサを上げたって言ってかけてきたんだ!!彼って可愛いでしょう!?」Stephenは高い声で言う。

「Eloyはレコーディングのためにドイツに行くところなんだ。彼も今ソロ・アルバムを作ってて、僕も何曲か曲を書こうかと思ってるんだ。」

Eloyも音楽業界に長いことおり、オランダのボーイバンドCaught In The Act のメンバーだった。あまり成功はしなかったが。(訳注:このインタビューが行われた国で、ということであってドイツを始めとする国では成功している)

「Eloyはゼッタイうまくやるよ。もちろん僕は彼がそう出来るようにどんなことだってするよ。」Stephenは約束する。

Stephenはもちろん自分が話していることを自覚している。彼はこの7年間、ボーイゾーンのかわいい声のかわいい男の子だったのだ。
「ファンはみんなファンタスティックだったよ。みんな僕が幸せだからハッピーなんだと思うよ。それに多分、みんな僕が他の女の子とゼッタイ結婚しないからハッピーなんじゃない。みんな嫉妬しなくてすむからね。」Stephenは笑って言う。

Dad Stephen

Stephenはまだ若いが、17歳でボーイゾーンに入ってから、全てのことが良い方向に変わったことに感謝している。

「自分はすごくラッキーだと思ってる。僕は貧しい家庭で育ったからね。何にもなかったよ。僕たち5人の兄弟が1つの部屋って感じで、お金なんかなかったもん。でも今は、自分がいくら使ったのかなんて考える必要ないからね。僕は一生経済的には保証されてるから、すごくその事は感謝してるよ。」Stephenは言う。

そしてStephenは別のことにも感謝しており、その人の名前はEloyである。

「僕は自分の理想の男性を見つけたんだ。僕らは将来養子をもらうことも考えてるし。今すぐにじゃあないけどね。だって僕ら二人とも今は忙しすぎるからね。」

Stephenはそう言うと、何かをポケットから取り出した。

「Eloyのカッコいい写真を見せてあげるよ。」

Stephenは財布を手にし、そこから折りたたんだ写真を取り出した。そう、Stephenは本当にセクシーな男性をつかまえたのだ。

「ほら、彼って本当にカッコいいでしょう?すごく彼が恋しいよ。どうして自分が僕らの関係を秘密にしてこれたのか分からないよ。いつだってEloyの事を話さずにはいられないのに。」Stephenは笑って言う。

「写真じゃ分からないかもしれないけど、彼は僕よりずっと背が高いんだ。僕は170cmしかないけど彼は190cmもあるからね。でも僕は守られてるって感覚が好きで、Eloyといると守られてるように感じるんだ。」

Stephenは完全に新しいStephenである。そして、Eloyについて話すほうがいいらしいが、それでもファンに感謝の気持ちを表すのも忘れない。

「ファンのみんなに”ありがとう”を言いたいんだ。去年は本当にみんなにサポートしてもらったからね。みんなが僕のアルバムを気に入ってくれて、みんなに僕がいつでもついてるように、みんなが僕についててくれたらいいな。」



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