第1回 4割ジョッキー武豊・前編 |
さて、初っ端ということで誰を取り上げようかと考えたんですが、 やはり関西、いや日本一のジョッキーということで、武豊から話したいと思います。 とは言うものの、武豊を完全に掴めてるわけじゃないんですよね(笑)。 彼はいつでも人気になって、いつでも馬を持ってきて、堅い配当を残していく、という憎き存在でありますが(笑)、 まぁ、今年はヨーロッパに行っちゃったから、あまり関係なかったんだけども(笑)。 |
前置きはそのくらいにして、実際に武豊攻略にとりかかりましょう。
まずは、武豊の騎乗パターンを探ってみます。 ところが、彼は、この騎乗パターンを複数持っています。ここが他の騎手とはひと味違うところ。 1:「ポンと出て押し切り」戦法……2歳、3歳戦でよく見る と、4つも思い浮かびました。よく見てみたらもっとあるかもしれません。 つまり彼は「どんな脚質の馬でも、どんな展開でも自分の騎乗パターンにもっていける」んです。
しかし、それならばどうして6割も連を外すのか? |
1:「ポンと出て押し切り」戦法の場合
↑にも書いたように、これは新馬・未勝利でよく見られる戦法です。 ところで、結構居るんですよね、これでバカ勝ちしちゃう馬が。そして昇級戦でも人気になって、同じ競馬をするんだけども、昇級戦じゃさすがに通用しないんですよ。 これは、「昇級戦のペースに惑わされた」とか「スンナリ逃げられなかった」とか「初めて揉まれる競馬をした」とか、色んな理由が挙げられます。 ということで、「スピードの違いで新馬・未勝利戦をバカ勝ちした馬の昇級戦は危険」です。 こういう逃げてバカ勝ち→昇級戦で惨敗 のパターンは、主にミスプロ、ストームバード、その他マル外のバカっぱやいのによく見られるので、そういう馬には注意っすね。
−結論− |
2:3〜4角で前の馬を捕まえ先頭に立ち、「差すなら差してみやがれ」戦法の場合
これはもう、この2レースを見れば分かるでしょう。
前者は「トウカイテイオーVSメジロマックイーン」で湧いた天皇賞・春、 “折り合い”重視になってから、スローペースによる前残りが頻繁に見られますが、 で、武がこういう騎乗をする時は、たいてい自分の馬の実力に自信がある時なんですよね。あと、人気の時。ちょっと足りない馬や人気薄の時だと隙を伺うような騎乗をすることが多いですけど、自信がある時は自分で展開を作る。それで負けたら仕方ない。そんな感じですね。 で、↑の例で見てみましょう。 一方の後者。前にセイウンスカイ、後ろにメジロブライトが控えており、仕掛けるのは難しい……と思ってたんですけど、そんなことはありませんでした(笑)。
さて、この騎乗の時、やられるのは1つ。それは後方から差されること。 この例は、もちろんこれですね。
敢えて何も語りますまい(笑)。 もう一つ例を。
これこそ展開のアヤというやつですね。
このように、このパターンの時は、武の馬が勝とうが負けようが、武の馬に捕まえられた馬や武の馬を捕まえようとした馬よりも、自分の競馬に徹した差し馬の方がいい結果を生んでいます。
−結論− |
話が長くなってきたので、ここでいったん区切ります。続きは次回に。 |