第4回 4角の貴公子・松永幹夫 |
えー、今週は関西リーディング4位(7/22現在)、今週の函館記念を制覇した松永幹について話したいと思います。 |
えー、レース前にロードプラチナム陣営は「先行策を取る」と言ってました。結果こそマクる形になりましたが、まぁ、いつもより早目で競馬してたのは確かですね。それがいい結果を生みました。 このレース、僕はロードプラチナムに◎を打ってたんですが、その理由が↑の先行策というところにあったんですよね。というのも、僕は「松永幹が先行する時は、評価3割増し」というマイルールを作ってまして。 松永幹の騎乗の最大の長所は「コーナーワークの巧さ」にあると言われてます。彼のコーナーワークは、素人の僕が見ても惚れ惚れすることがよくあります。このレースも、3,4角で無駄なく綺麗に回ってました。 この彼のコーナーワークの巧さが最大限に活かせるのが、逃げ、先行の時。差し馬の場合は、4角までの立ち回りはもちろんですが、それ以上に馬群での捌きとか、直線での追い出しのタイミングとか、しっかり追ってるか、とか、そういったものの方が重要視されてくると思うんですが、前に行ってる馬の場合は、3,4角でスピードを殺さずに乗れるかどうか、というのがかなり重要です。よく、逃げ馬が3角入り口で後方集団に詰め寄られ、もうダメかな、と思ってたら、4角回って直線に立った時にはまた差を広げていた―なんてことがありますよね。これは、スピードを殺さずコーナーを回ったために、元々距離のロスが最も少ない分差を広げてるのでしょう(たぶん)。 下の表は彼がG1で連対したレースを並べたものなんですが、逃げ、先行馬がほとんどですね。どのレースも彼の長所が最大限に活かされた舞台だと言えるでしょう。下のレースを思い起こしてみたら、↑で言ってることが少しは分かってもらえるんじゃないかと思います。
ついでに一つ。上の表を見たら分かるように、松永幹は牝馬に乗せた時の方がよく来てるイメージがあります。が、平場ではそこまで牡牝の差は出てないと思います。が、そこまで追える騎手じゃなく、ズブい馬よりも、少々カッカして前に行く素軽い馬の方が良いので、必然的にカッカしてる気性の多い牝馬でよく来てるのかもしれないっすね。 ちなみに、このコーナーワークの良さで彼はローカルをよく席巻します。北海道シリーズではもうお馴染でしょうが、中京や小倉へやってきても好成績を残すんですよね。まぁ、特に小倉には滅多に来ないですけど、来た時は要注意。と言っても、人気になるんだよなぁ……。 |
さて、コーナーワークが巧く逃げ・先行馬に乗せたら信頼のおける松永幹騎手。ところが、差し、追い込みになると、ホントーに信用できません(笑)。いろいろ例はありますけど、去年で言えばこれが1番痛かったかな、◎を打ってただけに(笑)。しかも、その後のエリ女では巧く好位につけた騎乗だっただけにねぇ。 ただ、松永幹が差し・追い込みが極端にヘタなのかというと、それほどでもないんですよね。下の表を見てもらえたら分かると思いますが。逃げ・先行での信頼が高い分、差し・追い込みの評価を低くしがちになってるのかも。とは言え、それは差し・追い込みでもマイナスにはならない、というだけであって、決して、アンカツや武豊といった追える騎手みたいにプラスになることもないです。
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最後に一つ。彼は確かフリーだったと思うんですが、それでも(たぶん)元・所属だった山本厩舎の馬によく乗ってるんですよね。この厩舎の馬の騎乗数が極端に多いです。が、彼は他厩舎の馬に乗った時の方が好成績を収めてます。元・自厩舎では走らない馬にも乗ってるけど、他厩舎では勝負がかりの馬に多く乗ってることが多いですね。特に北海道シリーズで他厩舎に乗った時の連対率はよく、今年も現時点での連対率が40%!! まぁ、札幌になったら少しは落ちるかもしれませんけどね。でも、ある程度は信用していいと思います。
とまぁ、ありきたりなことしか言ってませんが、松永幹はこれくらいを押さえとけば充分でしょ(笑)。基本的には差し・追い込みで過信しなければ、そこまで難しい騎手じゃないです。 【松永幹についてのまとめ】 -こういうところが買い- -こういうところが消し- |