第1回:ブラックジーンズが毎回人気になる理由

3月11日の新聞が出てきまして、ちょっと覗いて見ました。 9Rに今回問題にするブラックジーンズが出てたんですけど、尾形師のコメントとして

「(前走をみても分かるように)芝で走る馬。900万でも通用するでしょう。 」

とあります。 確かに東京1600mでの芝未勝利戦を1分33秒5というタイムで走ったことのある馬。 この時期にはもう準オープンまで、うまく行けばオープンクラスにいるはずの馬でしょう。 しかし、このレースの前々走はダートです。 さらにその前4走が全てダートです。 ということで、毎度毎度大敗を繰り返すこの馬が何故毎回毎回人気になるのかを考えてみたいと思います。

管理する尾形師はグラスワンダーを管理していた調教師で有名。 しかし自分の管理馬に印をつけないと取材させないという我がままな人だというウワサがある。 出所がわからないので本当かどうかは分からないが、そうかも知れないと思わせるコメントが2000年のイヤーファイルに出ていた。
プリ園長「グラスワンダーが今年に入って勝てなくなった原因はどのへんに見てますか?」

栗田「99年の有馬記念を最後にベテランの厩務員から若い厩務員に替わったんですよ。 その厩務員の腕がどうこうって話じゃなくて、あれだけの馬を突然、受け持つわけだから、色々と体調維持とかで難しい面があったんじゃないかなあ。 ただでさえ、体調維持の難しい馬でしたし。」

田端「調教師にも問題あるんじゃないの?(笑)体重もコロコロ変わってたでしょ。

栗田「そんなこと言われても答えようないですよ。尾形先生には以前、別のことですごく怒られたことがあるし(笑)。

ということ。 だから尾形師が自信を持っている馬はTMが渋々印を打つ。 その新聞を見て印が多いものだから馬券が買われるのだが、やっぱり来ない。 これが人気になる原因なのである。 よく観察してみると、尾形厩舎の馬に印を打つTMは大体決まっているものである。 尾形厩舎担当の記者が印を打っているが、他は敬遠しがちというわけである。

土曜日のレースを見てみよう。 この日尾形厩舎の出走馬は9Rクレマチス賞のグラスミライと12Rのブラックジーンズ。 ニッカンスポーツを見ると、水島TMは両馬に◎を打っている。 つまりニッカンの尾形厩舎担当は水島である。 先々週もブラックタキシードに◎を打ち(結果故障発生でブービー)、ブラックジーンズの厩舎コメント欄には水島のコメントとして

「能力トップも気性ムラありアテにできない」

とある。 多分何らかのトラブルでまともなコメントが取れなかったので仕方なくTMがコメントを書いたと思われる。

であるからしてこの厩舎の出走馬は◎が2,3で他は無印という場合が多くなっている。 その場合は危険な人気馬と考えよう。 まあ人気の逆行けば多分大丈夫だと思うが、それにしてもこんな人が調教師で大もうけしているJRAのシステムっておかしいですよね。
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