買ってはイケナイ
2001年7月2週 編


〜〜〜〜 土曜 阪神11R ストークステークス 〜〜〜〜

ハギノスプレンダー 1.8倍 3着

3走前に現級勝ちがあり、京都牝馬特別(GV)でも5着。そして得意の阪神。
更にはマーメイドSを蹴っての参戦となればある程度の人気にはなるだろう。

しかし、現級勝ちのうずしおS含め、好走は牝馬限定戦でのもの。混合戦の下鴨Sでは5着に敗れている。
成績からもマイルはやや長い感じがし、過度の信頼はしづらい。

しかしそれより注目して欲しいのは鞍上の乗り替わりにある。

熊沢がアンカツより劣るという訳ではないが(いや、実際にアンカツの方がうまいのだが)、
鞍上が誰かというのは大した問題ではない。

問題は、アンカツがいるにも関わらずなぜ乗せていないのか、である。

アンカツは地方騎手なので、騎乗依頼をするなら早いうちにしておかなければならないだろう。

今回はマーメイドSとの両睨みとはいえ、土日の違いでしかない。

本気で狙っているのなら、早めにアンカツを確保するのが普通ではないか。

実際にアンカツが乗ったトコアは9ヶ月の休み明けで、
関係者の弱気のコメントからもここは勝負には来ていない。

その馬にアンカツを取られたのなら、それは調教師の怠慢でしかない。

もしくは、ここ2戦で結果が出ていないための乗り替わりかもしれない。
仮にそうだとしたら、名手で勝てないのだから尚更買いづらくはないか。

今回はアンカツを確保できなかったのが最大のネックであった。
また、今回は他にも好メンバーが揃っており、ある程度人気になるのはともかく、
1.8倍は明らかに過剰人気である。
 

〜〜 結論 〜〜

一.牝馬の場合は、混合戦での成績も考慮せよ

一.鞍上が乗り替わりの場合は、その理由を推理せよ。
   これまでの鞍上が同レースで別の馬に乗っている場合は注意せよ。

一.前走乗せた地方騎手が来ているにも関わらず乗せていない場合は、
   厩舎の勝負気配は低いと考えよ。
 



〜〜〜〜 日曜 福島9R 織姫賞 〜〜〜〜

ショウナンマインド 2.2倍 5着

そもそも500万下、900万下程度で圧倒的人気になる馬が出ること自体、不思議なのだが
今回もなぜここまで人気になってしまったのか理解できない。

買える要素といったら、中央場所でそこそこ良績を残しているのと、前走2着くらいか。

その程度で2.2倍はちょっとやりすぎじゃないのか。

さらにダメ出しをしてしまうと、右回りに実績がないこと。

中央でそこそこの馬はローカルでは能力上位、といったイメージがあると思うが、それは間違いである

特に東京、京都での良績は鵜呑みにしてはイケナイ。

さらにいうと、東京は他とは違い左周りであり、コース態形が全く異なる。

いかに東京で走っているとはいえ、それが他の競馬場でも通じるかというと、そうではない。

東京コースを得意とする馬はえてしてこのようなパターンが多い。

東京で好走した馬は必然的に人気になるだろうが、せめて右回りである程度の成績を残していないと
ローカルではなかなか手を出しづらい。

まして父トニービンといえばその典型。
この人気ではとてもじゃないが手を出せない。
 

〜〜 結論 〜〜

一.下位条件での人気はアテにならないと理解せよ。

一.東京巧者は他場では信用するな。

一.血統にも気を配れ。得意条件はおのずと見えてくる。
 



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