夏休みの自由研究
テーマ「アリの行動を観察する」(1)アリを採る
晴れた日もしくは曇りの日に虫よけスプレーを手足にかけて、帽子をかぶって、近くの森、林、公園に行ってみます。
アリがよく巣を作っている場所は、石の下、枯れ枝の中などです。地面に穴を掘って巣を作るような種類のアリは、働きアリの数が多すぎて大変なのでやめた方がいいでしょう。アリを上手いこと見つけられたら、ビニール袋やプラスチックケースに慎重にアリの巣を入れます。枯れ枝の場合は枝ごと、石の下の場合は下の土ごとシャベルで、ごそっと採ります。
アリを採った場所、時間、天気などをノートに記入しておきます。
近くにアリを採るのに良い場所がない場合は、しっかりとした大人の人と一緒に、電車や車に乗って探しにいって下さい。くれぐれも、1人だけで行かないようにして下さい。それから、いい加減な大人や友達だけで行くのもおすすめできません。
(2)どんなアリを採ってきたのかを調べる
アリが捕れたら、早速どんな種類のアリなのかを調べます。
方法はいくつかありますが、現在一番詳しく調べられるのはインターネットの図鑑です。アリ類検索図鑑といいます。このページに載っている写真と採ってきたアリとを見て、アリの名前を特定します。それから、このページには名前だけではなくて、いろいろな特徴もどこかに書いてあるので、見つけだして、書き出しておくと、後々まとめるときに便利です。(3)アリを飼育する
名前を調べ終わったら、もしくは、採ってきてすぐにプラスチックでできた飼育ケースにアリを移します。
飼育ケースはデパートやスーパーで売っている昆虫飼育セットや金魚を飼うようなもので充分です。できれば、これに石膏を水で溶いたものを流し入れ、その上に10センチ四方くらいのガラス板をのせ、乾いたらガラス板をはがし、その下の部分に巣穴(深さ1センチくらいでガラス板からはみ出ないような広さ)と入り口を彫刻刀などで掘って、そこに再びガラス板をはめておくと、アリは自然とそこに入り込んで、観察しやすくなります。
石膏はホームセンターなどで買えると思います。アリは乾燥に弱いので、二日に一回は霧吹きで水をあげます。餌はハチミツを水で薄めたものを脱脂綿に染み込ませたものやイトミミズなんかもよく食べると思います。飼育ケースの中が汚れるとアリの元気がなくなるので、かびる前に取り替えます。
(4)アリの観察をする
採ってきてから数日たつと、アリも落ちついて日常の生活に戻ります。
そこで、さっそくアリの観察をします。観察するときに何に注目すると良いかを下に書き出しておきます。
- 何を餌にしているのか? いろんな身近な食べ物をケースに入れて確かめてみる。
- 働きアリはみんな働いているのか?
- 女王アリはなにをしているのか?
- 兵隊アリはいるのか?いたとしたら、なにをしているのか?
- 卵、幼虫、さなぎはいるのか?それらは働きアリに大事にされているのか?
- 働きアリ同士は仲良くしているのか?何か働きアリ同士でやっていることはあるのか?
これらの他にも気付いた点をノートに書き出します。そして、こういう点に気をつけながら10日から2週間観察します。
観察結果をまとめます。ホームページや本などの知識を簡単に紹介して、今回分かったことを説明してみましょう。
参考ホームページ 学研写真図鑑アリ・ここの解説は完璧でしょう。素晴らしいです。