千秋の一番なが〜い夜 vol.2
濱口の返事を聞かないまま千秋はロビーに戻っていた・・
部屋に戻ろうとエレベーターを待っていたその時・・・・
「千秋ちゃん」
ビクッ・・・
驚いて後ろを振り向いてみるとそこには・・・・
「ウドちゃん・・・」
何故かニヤニヤしながらウドが立っていた
「千秋ちゃん、どうしたのこんな時間に?」
「う、うん・・・ちょっと風に当たっていたんだ・・・」
「ふ〜ん随分と気持ちのいい風だったようだね(含笑)」
「えっ?・・」
「さっきのこと、あの人にばらされたくなかったら後から僕の部屋に来て・・」
ウドは千秋とすれ違いざまにそう言うと来ていたエレベーターに乗って一人部屋に戻っていった。
(・・・・見られていたんだ!どうしよう・・・・)
しかし千秋には選択の余地はなかった・・・・
……20分後、ウドの部屋の前で迷っている千秋の姿があった。
……… コン、コン ………
「ウ、ウドちゃん、あたし・・・」
ガチャ…ウドはドアから顔だけ出し、当たりを見渡すと千秋を中に入れた。
「遅いから来ないかと思ったよ(^^)」
「・・・・・・・・・」
「来るとは分かっていても心配しちゃったよ」
「・・・んで・・・」
「ん?」
「なんで、来ると思ったの?」
「何故って、千秋ちゃんが一番よく分かってるんじゃないの?(^^)」
「・・・・・・・・・」
千秋は大きくため息をつくと覚悟を決めてこう言った。
「ウドちゃんがやりたいことは大体分かってるわ、早くしましょう。」
「好きにしていいから、その代わり誰にも言わないで・・」
「ふ〜ん、好きにしていいねー」
そう言うとウドはソファーにゆっくりと腰をおろした。
ウドのその不気味な微笑みを見て、千秋は、自分の言った言葉を早くも後悔した・・・
「それじゃあ、まず、服を脱いで貰おうかな。」
「・・・・・・・」
「さ、早く!」
「・・・はい・・」
そう言うと千秋は着ていたトレーナーとジャージを脱いだ。
まだまだ続く千秋のなが〜い夜・・・・
−続く−
戻る