![]() 小田急線の新宿駅から、新松田駅手前の連絡線を介し、JR御殿場線に乗り入れる異色の列車である。1991年3月、JR371系電車と小田急の20000系電車が新たに投入され、それまでの新宿〜御殿場間の急行「あさぎり」を特急に格上げし、運転区間も新宿〜沼津間に延長して生まれた。 両編成とも、2階建車両の連結、先頭の展望車など、高水準の設備を持っている。それまで、小田急からJRへの片乗り入れだったのが、特急化後は、両社がともに車両を所有して相互乗り入れする形になった。 その歴史は古く、1955年より小田急の5000系気動車により新宿〜御殿場間に運転された準急「朝霧」にさかのぼることができる。1968年には、御殿場線の電化により、電車特急の先駆で、後の新幹線につながる高速運転の技術を確立した車両として名高い小田急の3000系ロマンスカーSE車に置き換えられ、以後急行として長く活躍を続けていた。 BACK |