北陸地方の特急列車


 北陸本線は、かつては単線非電化の細道であったが、1960〜70年代に大改良がなされ、複線電化の幹線に生まれ変わった。かつて急勾配、急カーブが連続していた杉津付近、倶利伽羅峠、親不知といった山間や海岸の難所は、それぞれ北陸トンネル、倶利伽羅トンネル、頚城トンネルなどの長いトンネルで一気に短絡され、特急の高速運転が可能となった。さらに1975年には琵琶湖西岸を短絡する湖西線が開通し、それまで東海道本線、米原経由であった北陸方面への列車はさらにスピードアップされた。

 現在、北陸本線は、最高速度130km/hで頻繁に特急が往来する在来線屈指の特急街道となっており、そのダイナミックな運転ぶりが魅力といえる。全国的に新型車両に置き換えが進んで数を減らしている伝統的なクリームと赤色の国鉄色485系も、多数在籍して活躍を続けており、かつての国鉄時代の幹線特急の雰囲気を残している。


HOME
BACK