「きのさき」 183系  京都〜城崎
「たんば」 183系  京都〜福知山
「はしだて」 183系  京都〜天橋立
「まいづる」 183系  京都〜東舞鶴
「タンゴディスカバリー」 KTR8000系  京都〜東舞鶴・城崎




 1996年3月、山陰本線園部〜綾部間と北近畿タンゴ鉄道福知山〜天橋立間の電化の完成により、この地域の特急網は再編成された。それまでの気動車特急「あさしお」は消滅し、485系電車の改造による183系電車が投入されて、京都〜城崎間の特急「きのさき」、京都〜福知山間の特急「たんば」、京都〜天橋立間の特急「はしだて」が新設された。

 電化によりスピードアップもなされ、京都〜城崎間は20分短縮して最短2時間12分となった。京都〜福知山間では、ほぼ1時間ごとに特急が運転されている。大阪始発列車も含めて各方面への系統が交わる福知山駅では乗り継ぎの便を図るため、特急は同じホームの両側に発着し、数分の待ち時間で接続するダイヤが組まれ、さらに特急同士を乗り継いだ場合でも、特急料金が通算されるという配慮がなされている。

 さらに1999年10月、舞鶴線の電化が完成し、京都から直通電車特急「まいづる」が運転を開始した。

 このほか、第3セクター北近畿タンゴ鉄道の保有するKTR8000系気動車による、同鉄道への直通特急「タンゴディスカバリー」も運転されている。

 かつては鳥取や松江方面への直通列車が数多く走り、長距離幹線らしい姿であった山陰本線であるが、それらの都市へは伯備線や智頭急行線経由のほうが早く着くようになり、いまは短距離の電車特急がきめ細かく走るダイヤとなっている。城崎以遠の非電化区間は、ほとんど特急も走らず、新しい交通機関の狭間で衰退してローカル線同然の姿になってしまった。


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