1976年7月、長崎本線・佐世保線の電化完成により、特急「かもめ」と同時に登場し、肥前山口までは「かもめ」と併結運転を行った。「かもめ」8両、「みどり」4両の12両編成であり、当時としては、4両の短編成の特急は珍しい例だった。1982年には急行の格上げで、ほぼ1時間ごとに運転するようになる。その後、「かもめ」の増発や新車投入、スピードアップが進む一方、「みどり」は485系電車のままで、表定速度も遅く、あまり改善がなされずに推移した。JR九州の誕生後、485系はコーポレートカラーの真紅一色に塗られ、室内設備も改良されたうえ、「赤いみどり」という奇妙な姿で活躍したが、2000年3月、885系の投入により783系が余剰となり、「みどり」の全列車が同形式に置き換わった。特急「ハウステンボス」との併結運転を行うため、783系の一部の先頭車は改造され、貫通型のスタイルになった。 BACK |