「なすの」  東京〜那須塩原・郡山  200系 400系 E2系 E3系
   「Maxなすの」 東京〜那須塩原・郡山  E1系 E4系




 東京〜那須塩原、郡山間に運転され、各駅に停車し「やまびこ」を補完する。朝晩の東京への新幹線通勤の需要に応えることも重要な使命であり、「やまびこ」の項にあるように、通勤時間帯にはオール2階建てのE1系、E4系を中心に用いるなど、積極的に輸送力の増強が図られている。「なすの」は、朝・夜には回送を兼ねた運用もあるため、ミニ新幹線の400系やE3系を併結した編成も含めて、すべての車種が用いられていることも特徴である。本数は下り18本、上り19本で、おおむね1時間1本運転されている。

 登場したのは1995年12月で、このとき東北新幹線の長距離客と近距離客を分離するダイヤ改正がなされ、長距離系統は停車駅を減らしてスピードアップする一方、宇都宮あたりまでで降りる客も多いので、近距離列車を増発して混雑緩和を図った。それまで東北新幹線の各駅停車系統は「あおば」であったが、この改正により、停車駅の数でなく行先によって愛称を区別することとし、東京〜那須塩原間の系統を「なすの」と改称して増発したものである。「なすの」の愛称は、1985年から上野〜黒磯間で運転されていた在来線の「新特急なすの」から取っており、1995年12月の改正では、在来線の同特急は「ホームタウンとちぎ」「おはようとちぎ」へと改称されている。

 1997年10月には、JR東日本は新幹線の愛称名を整理し、東京〜仙台間各駅停車の系統も「やまびこ」を名乗るようになり、「あおば」は消滅した。1998年12月には、「なすの」の一部が那須塩原から郡山まで延長された。


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