![]() 「のぞみ」は1992年3月に東京〜新大阪間に登場。新型車両の300系を使用し、最高速度をそれまでの220km/hから270km/hへと向上、東京から新大阪まで、それまでの「ひかり」の2時間52分から2時間30分へ短縮した。追加の「のぞみ」料金を徴収し、座席は全席指定とし、愛称もそれまでの「ひかり」「こだま」に加えて新しく設けたものである。当初は、早朝・深夜の2往復のみの運転で、翌1993年3月から、東京〜博多間で毎時1本の運転となり、東京〜博多間はそれまでより48分短縮した5時間4分で結ばれた。 1997年3月には、最高速度300km/h運転を行う500系車両が登場し、新大阪〜博多間の「のぞみ」1往復を増発、同区間を15分短縮した2時間17分で走破した。この年11月には、東京〜博多間の「のぞみ」3往復に500系が投入され、同区間の所要時間は4時間49分となる。走行中の空気抵抗を減らすための先頭のロングノーズ、円形の断面など、特徴的な外観を有する新鋭車両である。1999年11月の改正より、「のぞみ」には最高速度285km/h運転を行う新型車両700系の投入も開始され、現在「のぞみ」は500系と700系で統一されている。 現在、「のぞみ」は東京〜博多間の列車が毎時1本、東京〜新大阪間の列車が毎時1〜2本の運転である。東京から新大阪まで、途中で「ひかり」を追い抜いて先に到着し、東海道新幹線の主力列車となっている。 2003年10月には品川新駅が開業し、あわせて「ひかり」の格上げにより「のぞみ」が毎時7本運転されるダイヤになった。「のぞみ」にも3両の自由席が設けられ、料金は「ひかり」と同水準に値下げされた。 品川駅開業により、渋谷、浜松町、羽田空港、川崎など東京の西南部などからのアクセスは便利になった。東京〜大阪間で航空3社によるシャトル便の増便によって航空の利便性が増し、料金面でも新幹線より安い各種割引サービスが充実し、この区間の乗客をかなり獲得してきている。しかし品川新駅開業によりJRの利便性も増し、 東海道新幹線の乗客数も2004年には前年比で増加している。 BACK |