![]() 1972年10月、急行「大雪」の格上げにより札幌〜網走間に登場。なお網走への特急自体は、1964年10月にキハ80系により登場した「おおとり」(函館〜網走・釧路)が最初である。1982年、キハ183系に置き換えられ、その後車内設備の小改良などはあったものの、車両やスピードに大きな変化はないまま、現在に至る。1992年には、客車の夜行急行「大雪」をキハ183系の特急に置き換え、夜行便が加わった。 上川〜白滝間の石北峠、遠軽〜留辺蕊間の常紋峠はこの線の大きな難所で、表定速度70km/h程度と鈍足にとどまっているが、カーブ・勾配が多いため、これ以上のス ピードアップは難しいのが現状である。しかし札幌から北見まで4時間半、網走まで5時間半も乗りとおすのは、現代の(鉄道ファンでない)乗客にとってはいかにも長すぎ、乗客は速い航空や安い路線バスに流れがちである。
目新しい改善策はここ20年以上取られておらず、沿線の人口は減り、「オホーツク」は伸び悩んでいる。編成も4両にまで短縮されており、このままでは先行きは厳しい。札幌〜帯広〜北見という石勝線、ちほく高原鉄道経由のルートに改めて、高速化するという案が検討されていたこともあるが、平成18年にはちほく高原鉄道は廃止されることとなってしまった。今後、宗谷本線のような新型列車の導入などがなされるのか、それとも、最悪の場合は先細りのまま特急「オホーツク」や石北本線も安楽死を迎えることになるのか、注目されるところだ。
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