特急列車の指定券確保法




 混雑時の列車や、人気列車の指定券を確保するにはどのようにしたらよいのだろうか。


混む列車・空いている列車

 一般的に、まず特急列車で混雑が激しいのは以下のような列車である。このような列車を利用する場合には、自由席では着席が困難なので、指定券を確保しておいたほうがよい。

・土曜日の午前中に大都市を出発する列車と、日曜日の夕方に大都市に向かう上り列車。
 とくに連休などの場合は、連休開始日の大都市発と、連休最終日の大都市着列車は、普段の週末よりいっそう混雑が激しい。言うまでもなく、盆、年末年始、ゴールデンウィークは、1年でもっとも混雑する時期である。
・停車駅が少なくスピードの速い列車。新型車両を用いる列車(愛称名は「スーパー〜」などを冠することが多い)。運転区間が長い列車(たとえば東海道新幹線なら、新大阪行きよりも広島や博多行きのほうが混雑する。中央本線ならば、甲府行「かいじ」より松本行「あずさ」のほうが、常磐線なら勝田行「フレッシュひたち」よりもいわき行「スーパーひたち」のほうが座席の確保が難しい)。

 その一方、比較的空いていて、仮に指定席が満席でも自由席で座れる確率が高いのは次のような列車である。

・時刻表で「運転日注意」となっている臨時列車は、脚注などが分かりにくいためか定期列車よりも乗客が少ない。若干支線との接続が悪かったり、スピードが遅い場合はあるが、概して車両もスピードも定期列車なみなので、ぜひ利用したほうがよい。
・停車駅が多い列車(東海道新幹線「こだま」など)。新型車両が使われていない列車。運転区間が短い列車。
・常套手段ではあるが、始発駅から乗るほうが自由席の確保は容易。東海道新幹線ならば、新横浜では自由席に座れないことが多いが、東京駅ならば混雑時でも1〜2本待てば確実に座ることができる。
・先頭車や最後部車両など、編成の端にあり階段から遠い車両ほど空いている。とくに編成の長い東海道新幹線などはそうした差が大きく、混雑時は1号車の自由席を狙うべきである。


指定券の確保方法

 指定券は、乗車日の1ヶ月前の10時から発売される。お盆、年末年始や、旅行シーズンの「カシオペア」「ムーンライトながら」など指定券がとりにくい列車を利用する場合には、発売から数分程度で売り切れる場合もあるので、なるべくこの時間にみどりの窓口におもむく必要がある。
 取れなかった場合でも、意外にキャンセルは多く、こまめにみどりの窓口に足を運べば、満席だった列車の指定券が確保できる場合も多い。とくに列車に乗車する2日前からはキャンセル料が急に高くなるので、3日前はキャンセルが多く出るためねらい目である。
 さらに新幹線の場合は、乗車する区間の一部だけ区切って指定席としても、特急料金がとくに割高にならない。このため、たとえば山陽新幹線の新大阪〜博多間で、便利な時間帯の列車がみな満席でも、途中で降りる客がいるので、岡山〜博多間ならまず指定が確保できる。全区間自由席で立ち通しになるよりは、いくらか楽である。


特急列車の利用に役立つサイト

「えきねっと」
web上で座席を予約し、切符を購入することができる。

サイバーステーション
JRの新幹線・特急列車の空席状況を確認できる。


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