「あやめ」 東京〜佐原(〜鹿島神宮) 183系 「すいごう」 東京〜佐原(〜銚子) 183系 「ホームタウン成田」 東京〜成田 183系 総武本線の電化が完成したことにより、それまで両国・新宿からディーゼル急行で結ばれていた北総地方へも、1975年3月より、東京地下駅から発着する「しおさい」「あやめ」の183系電車特急が登場した。1982年11月には、成田線経由の両国〜銚子間の急行「水郷」が特急「すいごう」に格上げされ、後に東京発着へと変更されている。1994年には夜の下り「ホームタウン佐倉」が運転開始し、1995年には佐倉〜成田間を延長して「ホームタウン成田」となる。 「しおさい」は、登場当時とさほど変わらない姿であり、今となっては貴重となった国鉄色の183系電車で、ほぼ2時間ごとに運行されている。「あやめ」「すいごう」は、東関東自動車道を行く高速バスや自動車のほうが料金・本数とも優位であるため、鉄道の利用が見込める通勤時間帯以外は、廃止されてしまった。 高速バスと鉄道が競合する例は全国に多数あり、その影響で全廃された急行列車も散見されるが、特急が系統ごとほとんど消滅するまで完敗した例は珍しい。現在、両特急とも朝の上り、夜の下りのみの運転であり、ほとんど通勤特急としての使命のみを残している。 BACK |