「リレーつばめ」 787系 博多・門司港〜新八代 2004年3月、新八代〜鹿児島中央間に九州新幹線が開業した。6両編成の800系新幹線電車が新たに投入されて、最高速度260km/h運転により博多〜鹿児島中央間は1時間30分短縮されて、最速で2時間10分となった。800系の設計は700系をベースにしているが、木製のいすやイ草の縄のれんなど、和風デザインをふんだんに採用しているのが特徴であり、また座席は全車とも横4列でゆったりしている。今回は新八代以南での暫定開業であり、新八代駅では乗り換えの不便さを解消するため、在来線と新幹線が同じホームの両側で乗り継げる設計が、新幹線としては初めて採られている。2013年には博多〜鹿児島中央間が全線開業し、この区間は1時間4分にまで短縮される予定である。 在来線で残っている博多〜新八代間では、787系電車による「リレーつばめ」が運転されている。787系は、1992年に新たに投入されたもので、個室グリーン車やビュッフェ車(残念ながら2004年までに座席車に改造)を連結するなど快適な車内設備を持っており、この車両の投入と同時に、同区間の特急列車は「有明」から「つばめ」へと改称されている。 「つばめ」は、もともと1930年に登場して東京〜神戸間を当時最速の9時間で結んだ超特急の愛称であり、1943年に戦局の悪化とともに運転を中止したが、1950年に東京〜大阪間に復活している。その後、名古屋〜熊本間、岡山〜熊本・西鹿児島間と、新幹線が延長されるにつれて徐々に西へ移動していったが、1975年の博多開業後は消滅しており、17年ぶりの復活となったものである。 BACK |