「やまびこ」  東京〜仙台・盛岡  200系 E2系
   「Maxやまびこ」  東京〜仙台・盛岡  E1系 E4系




 もともとは、1965年10月に上野〜盛岡間に登場し、以後東北本線を走り続けてきた在来線特急の名称であったが、1982年6月の東北新幹線開業後、そのまま新幹線に用いられている。2002年12月の八戸開業で、八戸行きの速達便は「はやて」を名乗ることになり、「やまびこ」は仙台・盛岡どまりで「はやて」を補完する列車となった。

 1982年6月時点では大宮〜盛岡間の開業で、上野から大宮までは主に185系電車による「新幹線リレー号」が運転され、大宮で接続をとった。1985年3月に上野〜大宮間が開業、このとき最高速度を210km/hから240km/hに向上した。さらに1991年6月には、東京〜上野間が開業。大宮以南は、市街地なので用地買収などに多額の費用がかかって工事が長引き、騒音防止のため最高速度も110km/hに抑えられているが、ともかく念願の都心直結を果たして、便利になった。

 車両は、東北新幹線の開業以来使われている200系がもっとも多く、一部は塗色を変更し座席の座り心地などを改良するリニューアル改造を受けている。耐寒・耐雪設備を強化し、最高速度は240km/hである。1990年から1991年にかけて、2階建てグリーン車とカフェテリア車を連結し、編成も16両に伸ばしたH編成が登場。同編成は、先頭車の形も東海道新幹線の100系にならった鋭角なスタイルとなっているのが特徴だ。

 東北新幹線は、東京への通勤客にも幅広く利用されるようになり、その需要に応えるため、1994年には12両編成で200系より座席数を4割増としたオール2階建て新幹線E1系の投入が開始された。1997年には、秋田新幹線の開業と同時に最高速度275km/h(宇都宮〜盛岡間)としたE2系が投入された。1999年には、8両編成でオール2階建てのE4系を投入、2編成を併結して16両で運転することもでき、通勤輸送などに威力を発揮している。



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