★トロントニアン−Torontonian
 

    トロントに住む人を「Torontonian(トロントニアン)」と呼びます。 トロントは移民の人が沢山住む場所であり、コスモポリタンですから、多種民族が共に住んでいるわけです。 本当に色んな人種。 白人だからといってカナダ出身とは限らず、ヨーロッパから移民して来ている人が沢山いますよ。 東洋人もいっぱい。 半数が中国系で、あとは韓国、ベトナム、フィリピンから来た人が多いかな。 日本人は比較的少ない人種の様です。

    トロントはそんな国際色豊かな街なんです。 だから、人それぞれ考え方が違いますよ。 カナダの場合ってカナダに住みついてカナダの市民権を得たとしても、皆祖国を大切にする人が多いようです。 言葉を変えれば、カナダに住んでても母国のしきたりを守りつつ生活しているってところかな。 考え方、しきたりが違っても当たり前。 逆に文化の違いを尊重する傾向にあると思います。
だからといって人種差別がない訳ではないですよ。 人によっては差別をする人がいるし、他国民に対して偏見をもっている人もいます。 
それに、やっぱり英語で上手くコミュニケーションが取れないと、軽視される部分が無きにしも在らずかな。
差別、偏見って言うのは人間性の問題だと思うけどね。 
 

    カナダに居たらまずは日本人的な考えを押し付けない事。 というか、人と接する事に対して『寛容』であって欲しいと思います。 自分と違う考えを持つ人が居てあたりまえ・・・と思って接する事。 他人(それも他の国から来た人)が違う考え方を持っていたら興味持って聞いてみる・・・といった構えが必要だと思います。

    それから、人を外見で判断しない事かな。 色んな人種が集まって生活している訳だから、外見が違う人がいてあたりまえ。 
自分は何故か良く街中で声をかけられます。 時間とか場所とか、良く聞かれますよ。 それに、とあるお店でショッピングしていたら、店員に間違えられて品物について聞かれたりという経験があります。
    昔ある人から聞いた話なのですが、ヨーロッパでは東洋人には声をかけない・・らしいのです。 というのも、東洋人は観光客として来ていて言葉が判らないだろうから、敢えて話し掛けないという事だそうです。
その点トロントは違います。 必要な場所に誰かがいたら、人種構わず話かけてきますからね。 (もちろん人相の悪い人は避けられるとおもいますけど。)
 
 

    バンクーバーで数ヶ月住んでからトロントに移って来たわけですが、トロント人についてまず気付いた事は、とてもクールで事務的だと言う事。 日本の言葉で言えば「ドライ」って意味に相当するかな。 やっぱり都会だからかもしれないけど、それ程フレンドリーには感じません。 もちろん人によっては親切な人もいるし、フレンドリーに接してくれる人もいるけど、全体的にみてやっぱりクールだし、自分の事で忙しくしている人が殆どです。  バンクーバーの街に比べると、スーツを着ているホワイトカラーの人種が目立ちます。
それからトロントの人は早口で喋る傾向があると思います。 たまに地方の人とはなすと、話すテンポが違うな・・と感じます。
 

    バンクーバーに住んでいる頃、グローサリーのお店では、必ずレジのスタッフと「Hello!」とか[Hi」とかお互い言葉を交わしていましたが、トロントのお店ではあまり
そういった挨拶はないかな。 それに、レジのスタッフも愛想が悪い!という印象があります。 やっぱり都会という所はどこも同じなのでしょうかね?! 
愛想が悪いと言えばTTC(トロント市の交通機関)スタッフ。 本当に愛想が悪い。それでも彼らは自分立ちがベストサービスを提供していると主張しているのが、信じられないです。 

トロントの人ってトロントがカナダで一番良い街だと思っている節があるそうです。 知っている人(カナダ生れのカナダ人)で「トロントが世界で一番素晴らしい街!」と主張していたのを覚えています。 うむ。 自分は正直なところトロントが一番素晴らしい場所とは言えないな・・・。
 
やはり、人それぞれ考え方が違うのでしょうかね。(苦笑)