オンタリオ産ワインとアイスワイン
 
 
カナダでワインが作られている事は意外と知られていないと思う。
実は自分もトロントに来るまではカナダ産ワインが
存在する事など知りませんでした。
 ここオンタリオ州南部には沢山のワイナリーがあります。
実際カナダ産ワインの約85%がオンタリオ南部で作れられています。
中でもナイアガラ近辺はワイナリーの宝庫です。
ナイアガラの気候は、年間の日照時間、降雨量ともフランスのブルゴーニュ地区
と似ているらしく、ぶどう生育には最高だそうです。
 ナイアガラ地区だけでも、30軒以上のワイナリーが存在し、
ワインの試飲やワインの製造過程が見られる“ワイナリー・ツアー”も
一年を通して楽しめます。
 
 
「アイス・ワイン」って聞いたことありますか?
アイスワインはオンタリオ州が誇る特殊デザートワインです。
味はとてもフルーティーで、例を上げて言うならば、
シェリー酒やグランマニエー酒をちょっと薄くした感じ、または
ウィスキーボンボン・チョコレートの中に入っているお酒をもっと
フルーティーにした物……って感じでしょうか。 アルコール分は10〜12%です。
なぜ特殊ワインかといいますと、「アイスワイン」が作れる場所は、
世界を通してほんの限られた所でしかないのです。
アイスワイン造酒条件としては、厳冬で外気がマイナス7度以下の
温度がしばらく続く場所であること事。
採集される時ぶどうが完全に凍っている必要がある事….です。
その条件にかなっている場所は、ドイツ、オーストリア、
そしてナイアガラとなります。
通常ワインを作る為にぶどうは秋に収穫されますが、
アイスワインの場合は寒くなる冬まで房に付けたままにし
実を凍らせ、マイナス温度が続く12月から1月中に収穫されます。
寒さの影響でぶどうの中の水分は氷となって、
大半収穫前に除外されてしまい、結果として残るのは
圧縮されて出来た甘味の部分。それを絞り出して出来たジュースを酸酵し
作られたのがアイスワインなのです。
 
気候の条件上、どこでも出来るという訳ではないので、
アイスワインは貴重な存在なのです。
その為か、値段の方も高目で375mlのボトル(普通のワインボトルは700ml)
45〜60カナダドル(約3500 - 4500円)します。
日本で買うと1万円相当すると聞いています。
最近ではナイアガラを訪れた日本人旅行客が、アイスワインをお土産として
よく買っていかれるようです。 (だからかな…..値段が最近上がったのは!)
パーティーがある時などに、是非アイスワインを話題のネタとして
試してみてください。
 
 
 
 
 
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