1993年の春はまったくひどかった
どしゃぶりの雨にさえ嫌われるほどに
ああ 君の顔におもいきりひじ打ちを食らわせた


それはとてもひどいもの
意味のない天気 塩からい水
気のきいた台詞を吐きすてて
毒の味を知った
毒の味


彼に最高の拍手を送ってやってくれ
ぼくは今世界の一番はしにいる


ほんとうにひどいんだ
これでせめて焼きつけるような暑さでもあれば
茶色い衣装なんてまっぴらごめん





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