テーブル1920



白い壁 ミディアムブルーの窓枠 深い青色の鉄のベッド
持ち手に丸い鉄のついた蛇口 白い陶磁の洗面台
幅広の桜のフローリングの床 茶色いタイルの床
水色の細かなタイルの浴槽

心地好い風が、びゅうびゅうとそよそよと吹いて
オレンジや黄色のカーテンがはたはたいう
薄い石版を上に敷いた石垣の階段のまわりにはいっぱいの花
たくさんの緑 たくさんの木
やわらかいこもれび

オークの一枚板を慎重に貼った大きなテーブル
朱色の布カバーのついた詩集が その上で
閉じられたままたたずむ

鉄のやかんはさかんに蒸気を吹いている
珈琲に注がれるのを待っている
もうじき友だちが2人ほどやってくる
サンドウィッチ・パーティをやろう

ぼくはヴァイオリンを弾いている
白い肌の大事な人はキッチンで鼻唄をうたっている




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一週間でいい
一週間たったら死んでいい





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