《《《《終了したイベントとその報告》》》》

■Summer Tour in 近江八幡■
      実施日:2000年8月26日(土)、27日(日)
      近代建築スケッチ展イベントに合流して、近江八幡を散策します

【スケジュール】
 1日目(8月26日土曜日)
   13時 JR近江八幡駅西口集合−市内一帯まちあるき会
   15時 近代建築スケッチ展・ギャラリートーク−酒游館 
         ・山形政昭氏(大阪芸大教授・ヴォーリズ研究)
         ・太田吉雄氏(NPO法人「一粒の会」会長)
         ・西村恵美子氏(八幡堀を守る会)・宮本和義氏(写真家)
         ・寺田 弘氏(司会)・鈴木喜一氏 (アユミギャラリー)
   17時 はちまんいち(地元商店街の夏祭り)合流
         地元町づくりメンバーとの交流
   19時 ユースホステルに移動〜懇親会


 2日目(8月27日日曜日)
   10時頃よりウォッチング。目的地は未定です。
   候補地−近江八幡市内、水郷巡り、五箇荘など参加希望者で相談します。 


【近代建築スケッチ展に関する情報】
  →近代建築スケッチ展主催者:アユミギャラリーのページ

【報告】
8月26日

炎天下の近江八幡駅に集合、バスに乗って白雲閣へ。2班に分かれて、町内ウォッチ
ング。市の観光課の職員の方がボランティアで案内してくれました(八幡堀、重伝建
地区、西川家、新町通、ヴォーリズ記念館、近江兄弟社学園、瓦ミュージアム)。

3時からは、旧八幡郵便局(スケッチ展会場)隣の酒游館にてギャラリートーク。建
築と都市について議論が交わされました。いい町の条件、という話しが印象的でした
。

終了後、地元の商店街の夏祭りの屋台のたこ焼きで腹ごしらえ。大きなたこが入って
ました。バスでYHへ移動。

YHでは、早速懇親会、結局11時頃まで飲んでました。入浴後、YHで寝ましたが
、夜になっても気温が下がらない大阪市内とは大違い。秋の虫の音を子守唄に、昼間
の疲れもあってぐっすり寝ました。

8月27日

7時頃朝日のまぶしさで起床、7時半に朝食

8時半にユースを出発、途中ヴォーリズ記念病院、ヴォーリズ墓所などを経て、旧市
街、まで3キロのハイキング(これが後で結構こたえたか)。

川内さん合流の後、資料館、八幡堀を見学の後、蔵づくりのレストランで、郷土料理
の定食でお昼にした後、しもた屋ばかりのアーケード、池田町住宅街を見学の後、八
幡教会とYMCAの建物のところにいたのは、柏原と川内さんの2人だけ(サファリ
ラリーばりのサバイバルツアー)。その後、スケッチ展会場の旧八幡郵便局を再訪し
、涼みに白雲館のところへ来ると、「3時半の男」三原氏が登場、スケッチしに来た
とのことでした。

さてこれからどうしましょうと、相談すると、五箇荘へ行きましょうということにな
り、バスに乗り、駅へ。ここで、平和堂の5階をチェック。HOスケール大レイアウ
トの存在を確認して(ただ、列車は故障中で動かせなかった)から、「近鉄」(近江
鉄道)で五箇荘へ。とても町並みで売り出しているところの駅とは思えない、田舎の
駅(現在立て替え中、観光協会の案内所ぐらいはできそうな雰囲気でしたが)から、
あぜ道を歩いて歩いて、旧藤井邸へ。

旧藤井邸は素晴らしいですね。あの3連の座敷と庭園はすごい。あそこで、お月見が
あるんですか。やってみたいですねぇ。あの縁側(こんな陳腐なことばで表現してい
いものか)で、今度は昼寝してみたい。平日休み見つけていったら、ほとんど観光客
いないでしょうね。僕らが行ったときもほとんどいませんでした。

それからまたとぼとぼ、あぜ道を歩いて、金堂地区へ。途中、書道文化会館かなにか
の異様な現代建築がありました。金堂地区へはいると、「異様に豊かな農村集落」と
いう感じがしました。近江八幡の城下町との対比が興味深い。近江八幡の商家はあく
までも「町家」が基本で、五箇荘は、「屋敷」という感じです。

鯉の泳ぐ水路が流れる(まだ生活用水として現役)金堂地区を一通り回った後、町は
ずれの(観光センターなどとは逆の)、竜田口という、田圃の中のバス停から能登川
へバス、大阪へ新快速で帰着しました。

(参加者の感想)
○去る8月26日、27日にアユミギャラリーさんに便乗させていただいて、近江八幡の
見学へ行ってまいりました。
 以前近江八幡の建築見学&スケッチを目的に訪れた時、インフォメーションで購入
したヴォーリズ建築地図にのっている郵便局がみつからず、あきらめかけた時廃屋に
目がとまり、「えっ・・・まさかねえ」といいながら通りすぎた建物が、今回のスケ
ッチ展の会場でした。
 修理まで手がまわらないようでしたが、なんとか建物を生かそうとする心意気が伝
わってきました。ここで見つけたアメジスト色のガラスのノブがレトロで美しかった
・・・。今後も良い形で利用されることを祈りたいです。
 旧市街地は開発から取り残されたことが幸いして、建物の2階へ上がると、高層建
築に阻まれることなくいぶし銀の甍が眼下に広がり、心に描いていた故郷へ戻ったよ
うでほっとした気分になりました。
 ヴォーリズ病院から旧市街へ向かう街道筋(「京みち」という石の標識あり)も昔
からの民家が良く残っていて風情がありました。車の往来もほとんどなく、人が歩く
ことを中心にして考えるとちょうどいいスケールの道幅でした。ここだけはちょっぴ
り暑さを忘れさせてくれました。
 2日間ほんとに暑かったですね。
ほんの少しの日陰を見つけては、突進していました。それにしてもなんで、塗料屋さ
んでアイスクリームを売ってたんでしょうか。最初は幻覚かと思いましたが。(笠原
正代会員)


【参加者−会員】円満字、笠原、柏原、川内、木村、小林、永井、三原、森口、山田
(11名)(のべ。部分参加含む)
【柏原 誠】


 


 
編集・発行:大阪都市文化研究会事務局