「ごめん。青い鳥 みつからなかったんだ。」 チルチルは あやまりました。 「なんのことじゃね、チルチル。青い鳥なら、あそこに いるじゃろが。」 チルチルと ミチルは、あっとさけんで、鳥かごを みつめました。 「青い鳥って おうちにいたのね。」 「さがさなくても よかったんだね。」 ふたりが 鳥を なでようとすると、青い鳥は かごから とんで にげて しまいました。 「あーあ、せっかく 見つけたと いうのに。」 「なあに、春になったら また つかまえるさ。」 チルチルは、春になって ミチルといっしょに、青い鳥をさがしにいくのは たのしいだろうな とそうぞうするのでした。
(ポプラ社「アニメファンタジー青い鳥」より)
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