Beyond Basic Photography
Henry Horenstein

この本は私に写真を教えてくれた建築写真家John Stametsに進められて読んだ写真のテクニカルなことに関する教科書である。白黒写真を取る上で良いネガの作り方、良いプリントの作り方、そのための光の当て方、4の5の使い方等が書いてある。これを読んだあともやもやとしていたことがすっきりと晴れ上がった。本当にただの技術的な解説書なのだが、これを知ると知らないとでは写真の出来にかなり差が出る。この本を読めばフィルムメーカーのテクニカルガイドの意味も理解することが出来る。タイトルどうりの本である。教科書に分類される本に感激するのも変だが読むタイミングが良かったせいか非常にはまった。写真は内容や構成が重要なのだが、多くの建築写真をTri‐xで取っていると粒子やディティールを出すための写真のトーンが気になってきた。それはセンスの問題ではなく技術的な問題だということが改めてわかり、それを解決してくれた本であった。
19Nov1998 ISBN 0-316-37312-5

LIGHT
Michael Freeman

これもJohnに借りた本。写真を撮るときの光の扱い方に関するチャートがありとあらゆるところに載っている。屋外のさまざまな状況や、スタジオフォトに対応している。カラー写真にはフィルターがいるのか。奥は深いがどこで止めるかが問題だ。参考の写真も多くいい本だ。ほしいのだがAMAZONで調べたら売り切れやて。
26Nov1998 ISBN 0-8174‐4193‐X

Matters of Light & Depth
Ross Lowell

上の本がいかにリアルに写すかを扱った本であれば、こっちは光でいかに嘘をつくかについてかかれた本。絵画がいかに光を扱っているかを説明し、いかに絵(写真)に深みを与えるか説明している。スチールだけでなく、ビデオや、映画に関する光の扱い方も説明していて、違う面が見れて大変楽しかった。絵画がいかに光を扱うかなんて、ベラスケスほど複雑にする必要は無いけど、一度調べてみる必要がありそう。建築にも応用できるはず。
26Nov1998 ISBN 1-879174-03-0
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