コリエンテス市(アルゼンチン)
コリエンテスの印象を一言で表現するとブエノスアイレスとアスンシオンを足して2で割ったような街、と言ってもよくは理解出来ないでしょうが、この二つの都市の中間地点、パラナ川とパラグアイ川の合流地点にあり、街が出来た当時はパラグアイ領であったわけで首都アスンシオンと対になっていたように思います。中止部(セントロ地区)道路の区画はアスンシオンとそっくりです。
その後3国戦争でパラグアイは敗れ、領土の約半分を失い、その時からこのコリエンテスもアルゼンチン領となり現在に至っています。聞くところによりますとブエノスアイレスに対しての反発の気持ちは今でも根が深いそうで、もしパラグアイとアルゼンチンが戦争になったらどちらにつくか解らないと言われる程です?
人種もブエノスアイレスに比べるとインディオの血が濃く感じられてパラグアイとそれ程変わらないように見えます。ブエノスアイレスに比べると人親切でなつこい印象を受けました。ただここのスペイン語の発音は非常に理解し難いもので、ポルテーニョ(ブエノスアイレス風)とはまた違い、独特なものでした。
しかしながら現在はやはりアルゼンチンの一都市、中心街の「フニン通り」は規模は小さいながら、ブエノスアイレスの中心街フロリダ通りの雰囲気です。夜の街は活気に満ちて人通りは多く、11時くらいまで家族連れ等で賑わっていました。子供連れや女性の一人歩きも多く非常に治安が良いように見受けられました。
市内はパラナ川(ラプラタ河本流)に沿い、向かいはチャコ州の州都・レジステンシア市でこの両都市は奇麗な吊り橋で結ばれています。川岸は奇麗に護岸がなされており、市民の遊歩道となっています。セントロ地区には歴史を感じさせる多くの教会等があり、雰囲気のある都市となっています。観光都市では無く、観光客も多くは無いようですが、ここは穴場だと思います。家族でのんびり過ごすには最適でしょうし、南米一人歩きのような旅でもまず通常であれば見逃してしまいそうな都市ですが、見所が多い割には見過ごされており、観光化されていない良さがあると思います。
街の中心街フニン通り・日曜日の朝で人はまばら
パラナ河沿い・遊歩道の様子
対岸のレシステンシアとの間の橋
現在もボンネット型バスが主流
カテドラル・大聖堂・1
カテドラル・大聖堂・2
アルシリアドール教会
サンフランシスコ教会
学校
閑静な住宅街の様子