リマ・インカコーラ物語(ペルー)


1・インカコーラペルーに来て飲み物と言えばまず頭に浮かぶのが「ピスコ」、カクテル・ピスコサワーは美味しく世界的にも有名です。もう一つ忘れてならないのは「インカコーラ」です。このインカコーラ、ペルーのガイドブックには必ず紹介されているようで、当地を訪問される日本人旅行者は予備知識として名前を記憶しているのが普通でしょう。その特徴を列挙してみると;

1・純粋に黄色い液体である。
2・COLAと綴らないでKOLAとしている。
3・不思議な形の瓶に入っている。

ネーミングは絶妙だと思います。ペルー国民の先祖に対する思いを上手に利用しているように思います。どうしてもライバルのコカコーラがまるで征服者のように感じるのは不思議なものです。

(写真)インカ・コーラ・ラインアップ(一番左はダイエット)

さて、このインカ・コーラ元々はあの不思議な形のガラス瓶に入っているものだけだったようですが、現在ではペットボトル入りが主力のようです。色々な形のものを並べてみました。最近ではダイエットのものも出ています。

(写真)インカコーラの広告

このインカコーラ、ペルーでは絶大な人気を保っており、コカコーラおりも売りがあるというのです。複数のペルー人がこのことを自慢気に説明するのです。他の主な国では清涼飲料水の首位はコカコーラだが、ペルーではインカコーラだと。確かにどこに行ってもこのインカコーラ目立ちます。リマ市内のいたるところこのインカコーラです。

見た目は不思議な飲み物ですが、味はそれほど変わっているわけではありません。ごく普通の清涼飲料水で、個人の好みもあるでしょうが、少々甘いようにも思いますが、なかなか美味しいものです。

(写真)インカコーラの自動販売機

日系人のクラブを訪問した際に、そこにはコカコーラを始め他の清涼飲料水は全く置いて無く、このインカコーラだけが売られていました。この理由を尋ねると、「昔第二次世界大戦が終了した時、日系人の財産は没収されてしまい、皆が困窮した時にこのインカコーラのオーナーが困っている日系人に手を差し伸べてその為に多くの人が助けられた。従って日系人の多くは今でもこのインカコーラだけしか飲まない人が多いのです。」とのこと。そういう歴史があったのには驚きました。

日本など他の国で見掛けたことがないのですが、輸出しても売れないのでしょうか?ネーミングが余りにもペルー国民向けに成り過ぎて他の国では受けないのかも知れませんね。でも個人的にはこれが置いてあれば皆興味を持つと思いますが如何でしょうか?とにかくペルーに行ったらインカコーラですね。

(写真)会食にも並ぶのは勿論、インカコーラ

リマで行われる会食には写真のようにずらっとインカコーラが並びます。他の選択など考えられないのでしょう。


2・食事

ペルーでは何を食べているのか?ペルー料理と言いますと、魚を生でレモンでしめたセビチェが非常に有名ですが、毎日普通に食べるものでもないでしょう、そこで一度ペルー人が食べている食堂で定食らしきものを注文してみました。それが下にある写真のお皿です。串刺しになって乗っているのがペルー人の好物だと言うアンティクーチョ。これは牛肉の心臓を料理したものだそうで、柔らかくとても美味しいものです。後は2種類のカレー?のような料理がご飯の上に掛かっていました。手前に見えるのはとうもろこしを炒ったものです。失敗したポップコーン?のようなものですね。

(写真)ペルーでの食事


綜合目次に行く*作者作成4つのHP

次のページ

「南米散策」ホームページ表紙に行く


「リマ」についてのご意見、感想、 質問等ありましたら。
田中 宛メール送信願います(パラグアイ共和国 アスンシオン市)