ポンタ・ポラ(ブラジル・マットグロッソ・ド・スール州)
ブラジル・マットグロッソ州はブラジル中央部から見ますと「僻地」という印象があります。生い茂る原生林、「パンタナウの世界」というイメージです。その州内でも一番端に位置する人口10万人そこそこのポンタポラ市はブラジルにとっては小さい存在です。しかしながら双子の町・パラグアイ側のペドロ・ファン・カバジェロを加えますと都市の人口は20万人を超え、立派な中核都市と言えます。ここでは国境の街であるポンタポラを紹介します。
ポンタポラ(2003年12月01日)
ブラジル・マット・グロッソ・ド・スール州に在るポンタ・ポラ市はパラグアイの国境に位置しており、パラグアイ側に在るペドロ・ファン・カバジェロ市 (アマンバイ県)と一体になり、全く事実上は一つの街として機能しています。人口は約10万人とそれ程は大きな都市ではありませんが、国境貿易で栄えており、非常に活気があります。ペドロ・ファン・カバジェロ市との国境自体がこの双子の街のメインストリートとなっており、人も自動車も国境を意識せずに自由に往来していて、ここが国境と教えてもらわないと判らない程です。ポンタ・ポラ側は綺麗に舗装が施されており、町並みも非常に整頓されている反面、ペドロ・ファン・カバジェロ市側は石畳になっています。
両市の境を走る道路は市の中心部では大きな分離帯があり、かなり離れていますが、街はずれの方に行きますと分離帯の幅はほとんどなくなります。よく見ますとパラグアイ側、ブラジル側とも対面1車線の2車線道路となっています。これだけの道幅があるので、本来ですと対面2車線の道路にすれば効率が良いのでしょうが、国境の為出来ない訳なのです。
(写真:緑が多いポンタポラ:手前に見える道が国境で手前がパラグアイ)
(写真:国境:右がパラグアイ、左がブラジルで道路の中央が国境)
(写真:市役所)
(写真:郵便局)
ブラジルと言いますと「治安が悪く危険」というようなイメージがありますが、リオ、サンパウロなどの一部を除くとまだまだのんびりとしており、ポンタ・ポラも皆のんびりと過ごしているように見受けられました。
(写真:街の中心街-1)
街の中心街は国境の道と平行に1区画入った道でパラグアイ側の同じ様になっています。パラグアイ側がちょっと雑然としているのに対して、ブラジル側はかなり整然とした街になっています。ここだけを見ていますと、どこにでも在るブラジルの都市そのものです。
(写真:街の中心街-2)
(写真:街の中心街-3)
市内を大型のバスが走っており、各所にバスの停留所があります。
(写真:バス停留所)
市内にはレストランが在りますがやはり多いのはブラジル焼肉の「シュラスコ」料理です。
(写真:シュラスコ料理のお店)
またブラジルではお馴染みの「バール」もあります。バールでは外に椅子を出して大勢でビールを飲みながら議論している姿を見かけます。
(写真:バール)
また歩いていますと露天式と言いますか野外のレストランがずらっと並んでいる場所がありました。これなどはやはりブラジルの雰囲気ですね。
(写真:野外レストラン)
その内の一つに入り昼食を食べました。量り売りのお店でご飯も野菜も肉も単一価格、計ってドンと値段が決まります。この方式が最近では多いですね。
(写真:レストランの内部:重さで秤にかけ、単価は一つ)
住宅街も非常に立派で、整然として街作りが為されたことが判ります。なにかすっきりとしていて、とても気持ちが良い街という印象を持ちました。
(写真:住宅地-01)
(写真:住宅地-02)
(写真:住宅地-03)
綺麗な家ばかりではありません。
(写真:住宅地-04)
少し街から外れますと未舗装の道路となっています。
(写真:住宅地-05)
鉄道の駅が在るというので、訪れてみましたが、閑散としており、窓ガラスなどはほとんどが壊れたまま放置されており、掃除もほとんど行われてている様子も無く、廃墟となっていました。
(写真:廃墟となっている鉄道の駅-01)
(写真:廃墟となっている鉄道の駅-02)