バルパライソ -01 (チリ)



チリの観光地と言いますと自然と海とそして首都サンティアゴが浮かびます。その中で異彩を放っているのが港町・バルパライソ、ある人が「魔女の宅急便の街みたい」と言っていましたが、歩いていると確かに宮崎アニメの世界に近い雰囲気があります。隣接しているリゾート都市、ヴィーニャと併せると約100満近い大都市でもあります。この不思議な魅力溢れる街を紹介します。




バルパライソという地名はかなり以前から知っていました。学生時代、大学受験で地理を選択すると「サンティアゴの外港・バルパライソ」というのは絶対に押さえておかなければならないポイントだったからです。チリ政治経済の中心サンティアゴの海の玄関口、このバルパライソは国の盛隆と共に発展して来たのでしょう。現在でもチリ第二の大都市です。

かなり歴史があるのでしょうか、町並みはサンティアゴよりも古い感じを受けます。山が迫り狭い平地に這うように延びる市街地、その山によじ登るように出来ている住宅街、迫力を感じる都市です。



(写真:壁画-01)

ビーニャから電車に乗ってバルパライソに到着するとまず驚かされるのは壁画です。何と言う色彩、大きさ!田舎電車の駅とはとても思えないスケールでした。

そして周囲には鉄道の絵が描かれています。どれも個性的な芸術的な絵画で見入ってしまいました。



(写真 駅の壁画-02)

駅を出ますと大きな広場になっています。



(写真:駅前の広場)



(写真:バスは緑色で統一)

繁華街の活気には驚きました。古い町並みの中忙しそうにビジネスマンが行き交い、また買い物客や観光客でひしめいていました。



(写真:市内繁華街の様子-01)

住宅地は坂にへばりつくようにあります。足の悪い人、お年寄りには住むのは大変かもしれませんね。



(写真:市内繁華街の様子)



(写真:市内繁華街の様子-03)



(写真:市内繁華街の様子-04)

とにかく細長い街で海岸に沿って市街地が延びています。なお、この街のバスは緑色で統一されていました。



(写真:住宅地の風景-01)



(写真:住宅街の風景-02)



(写真:住宅街の風景-03)



(写真:丘の上のカフェ)



(写真:丘の上のレストランを望む)



(写真:公園にある並木道)

教会のある広場を眺めていますとアンダルシアのような風景に出会いました。



(写真:教会)



(写真:広場)



(写真:坂の多い街)

住宅地はとにかくへばり付いているという感じですね。山が住宅でびっしりとなっています。景観は良いでしょうが、毎日の生活、自動車の利用などを考えますとかなり大変なような気がします。

バスターミナルの向かいに巨大な近代的な建物が在り、驚いて尋ねるとこれは国会議事堂だと言う。エッ!首都はサンティアゴでしょう?と聞くと、議事堂は数年前ここに移したという返事。では現在のチリの首都はバルパライソ?日本では首都移転に関して議論が続いているようですが、なるほどこのように移転してしまえば良いのか!と。とにかく今までの固定観念を覆された一瞬でした。

なお、この向かいがバスターミナルになっていて、サンティアゴとの間を頻繁に結んでいます。作者はビーニャから行きましたが、逆にここへ到着して逆廻りしても良いでしょうね。なお、サンティアゴ-バルパライソ間は往復チケットが在り、かなり割り引きになりますが、これはバルパライソ、ビーニャ共通でどちらからでも良いそうです。作者もビーニャから入りバルパライソに行きましたがこの往復チケットを利用しました。

(写真)国会議事堂

この坂の多い街、登る手段は足だけと思っていたら、アセンソールがあると言う、アセンソールとはエスカレーターのこと、行ってみると小型のケーブルカーでした。なるほどこれなら簡単に上に上がれる。なお料金は上りが100ペソ、下りは90ペソとなっています。



(写真:アセンソール)


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