文化

• しかし、カナダは平和です。治安の悪い所もあるらしいが、 パトカーのサイレンを毎日聞かない。 ロスアンゼルスでは３０分に一回くらい聞いていたが。また、ニューヨークでは、

  . . . ; otherwise, I'm gonna ｆｕｃｋ ｙｏｕ!

  と脅されたが、どこが脅しなのか良くわからなかった。すばらしい言い回しですね。
  "ｆｕｃｋ ｙｏｕ"という言葉は一部の人たちにとっては、一種の愛情表現らしい。 この表現を大学の授業で教師が連発すると首になります。 アメリカで創られる映画・ラジオ・テレビ放送なども制限されていて、このスラングは カナダ国内ではあまり耳にしていない。
  アメリカ独特の"I'm gonna kill you."と言う表現もカナダには存在しませんねぇ。

• 億万長者、いわゆるミリオネアーであるが、アメリカ同様、 ここカナダでもお金持ちとされている。日本で億万長者程度のものはざらにいるけどねぇ。 一億円くらい、ちっと大きなものを買うとすぐになくなってしまうけど、それでも庶民に とっては夢にまで見た大金なのでしょうか？でも、稼ぐとなると大金だ。
  ちなみに著者もミリオネアーでした。 と言うのも月給１００万円を超す事が何度かあり、monthly millionaire と豪語していた。 でも、単位は円です。月給１００万円と言う事は年収１２００万円だけじゃねぇかー。 「いっせんまんえんプレーヤー（大学の新卒でも取れる）」に毛が生えたようなものです。 コンピュータ業界で独立すれば、年収２０００万円なんてざらにいるのにねぇ。
  ここは北米、年収５０００万円という事も夢ではありません。
  しかし、日本は金持ちになったよ。
• 食べ物は、いろいろな民族料理がありますね。
  不味い日本食も氾濫してます。一度か二度、日本食を食べた事があるアジア人が、 「これ位なら作れるや」と思って開店したレストランの味は不味い。
  日本食はデリケートなものですよ。 皿洗いがうまくできる事と包丁がうまくさばけないと失格だね。 何よりも日本人の舌が大切ですよ。日本に育たないと日本の味は作れない。 それなのに日本食は単価が高く売れるから、日本人が食べられない物を日本食と している「日本食まがいのレストラン」が存在するのは残念だ。 日本人以外に味は騙せても、日本人は騙せないよ。それは日本食ではない。
  ヌードル屋も不味いのがある。 ここではどこが不味いかは書かないが、自分の足と舌で調べてみるのも良い。 著者はこの手のレストランを発見したときは「やられた！」と思った （だって”まずい”んだよ、それに高い）。
• カナダ独自の料理はない。強いて言えば鮭かな？スーパーで買うと高いね。 スーパーでは冷凍タコも売っている、でも高い。
  白子の踊り食いとか生きタコの刺し身なんてここでは食えない。
  アメリカではマクドナルドが一番安い店だと思っていたが、カナダでは ケンタッキーフライドチキンのが少し安いかな？
  味だけ考えれば、アメリカでのお勧めはマクドナルドよりもハーディーズですよ。
  味だけ考えれば、カナダでのお勧めはサブウェイよりミスターサブですよ。
  カナダのマクドナルドのピザはできるまでに時間がかかるので、ピザを食べたいときには 専門店で。でも、チェーン店でないと不衛生な所もある（ゴキブリがいた）。
• カナダ人とは誰だ？カナダの人に聞いてもはっきりしない。
  一番昔からいるイヌイット、エスキモーの事か？ それとも、移住してきたイギリス人、フランス人の事をカナダ人と呼ぶのか？ それとも現代の世界各国から移民してくる人々なのか？ カナダに住んでいればカナダ人なのか？ カナダに生まれたらカナダ人なのか？ 何世代か交代したら、カナダ人になるのか？ それとも国籍・市民権だけで考えて移民者もカナダ人なのか？ だれも答えを知らない。本人がカナダ人だと思っていれば良いのかな？
  あえて言えば、イギリス系カナダ人、フランス系カナダ人、日系カナダ人、 インド系カナダ人、中国系カナダ人、ブラジル系カナダ人、イスラム原理主義者系カナダ人 などとしか表現ができない。
• 五大湖は汚染されています。 特にひどいのはスペリオル湖・ミシガン湖らしく、オンタリオ湖やヒューロン湖はまだましらしい （デトロイトの反映の影で汚染が進んでいる事がわかる）。
  魚は食えない。 アメリカ人は食べられないと思っている。 カナダ人はたまに食べる位なら大丈夫だと思っている。
  日本では「さばいちまえばわからないや」と言われる薬漬けの奇形ハマチ（ブリ子供） が店頭にならぶのとまったく違う。
• カルチャーショックは、アメリカ合衆国・カナダでは、 どうしようもない信頼性の無い電化製品が発売されている事である。 日本では、絶対に売れないような信頼性の無い商品を平気で店頭で販売している。
  例えば、電球。すぐに切れる。 まぁ、電球が切れなければ、販売個数も伸び悩むし売り上げも減る。 一種のマーケティング手法でしょう。
  昔、日本もやっていたように、壊れるように設計されているのである （そのような日本の会社は現在、すべて倒産してます）。 特に電気系統ではそのような設計はできる。 もちろん、故障するのは保証期間が切れてからです。 機械系統はいつ壊れるかは、ばらつきがあり、予測するのが難しい。
  すなわち、未完全品を消費者は買わされているのである。 製造コストをけちって、未完全品を発売する事はメーカーにとっては一石二鳥である。 おまけに修理料金も取れるわけで、一石三鳥である。
  昔は「安かろ悪かろ」で説明が付くが、最近では値段も高くなっている。
  また、技術的にもっと進歩した商品、多機能な商品がすでに日本で発売されているのに、 日本メーカーは最新製品を北米では発売していない。 と言うより、現地のメーカーの商品と同じようなコンセプトの商品しか 発売されない。 言い換えれば、日本のメーカーは全力を出さずに北米メーカーと競争しているのである。 しかも、値段も同じように高めに設定している（もっと安く発売できる実力はある）。 日本のメーカーにすれば、ダンピングできる所を我慢して、北米メーカーに飴をなめさせて いる格好になる。 すなわち、日本メーカーは北米メーカーを殺さず・飼っている状態になる。
  日本のように輸入制限する法律が無い代わりに、北米では日本メーカーは自制して 「ちびりちびり」細く長く利益を得ようという経営方針が伺える。 北米市場では競争なんぞないに等しい。 すべて、計画経済である。 自動車産業も似たような物である。 コンピュータ業界では逆である。
  まとめると「北米の電器メーカーは実力はない」と断言できる。 また、このような社会に慣れてしまった北米人は不幸である。
• 移民者の数はあるのだが、無いのは経済力である。カナダの占める経済力は世界から見れば、 びびたるものであり。アメリカ・日本・ヨーロッパ・香港の次になるでしょう。
  アメリカにおける世界の株の比率は37.0%、日本は21.3%、ヨーロッパ全体で22.0%、 香港が2.7%、カナダは2.4%です。
  くどいようだが日本の経済力は外国に出てみないとわからないが、トロント周辺の経済は 日本企業の貢献が大きい。カナダとメキシコは北米の生産工場に最適であり。特にカナダは 石油・木材資源も豊富で、五大湖周辺は水がありハイテク産業には格好の場所である。
  それだけ、日本企業が大活躍しているのであるが、移民者が少ない。
  なんでやねん？
  日本人ワーキングホリディと学生が氾濫していて、バリバリのキャリア志向のプロが いないのは残念である。
  日本から頭脳流出してしまった著者であるが、日本の将来の事は後で考えるとして、 自分の可能性に賭けてみるのも面白いと思わないかい？
• 話は変わるが、日本の将来はどうなるのでしょうかね。 出生率低下、労働力不足、 年金破綻保証済、老人過剰などいろいろ懸念事項がある。
  すべて、政治だけでは解決はできないのにねぇ？税金投入して解決するのかな？
  政治家は息詰まれば自殺すれば良いのかな？過労死するなり、サリンまくなり勝手に やってくれ！日本の可能性はもう飽和状態ですよ。詰めるだけ詰めて、太く短くが サムライだな。
  一つの救世主は、今ある海外資産で日本株式会社が生きていける可能性は なくはない。知的資産も重要であるが、アメリカに押されて弱くなってきているのも 事実である。
  アメリカと違って、14口径マグナムを購入しなくても生活できる北米のカナダで 生活するのも良いと思うけど... 経済力・軍事力のアメリカの恩威も受けられるし。
  しかし、アメリカは強力だなぁ。 ニューヨークに本部を置く国連の別名は United States Nation。
• カナダは移民者が多い。
  韓国、中国、インド、ブラジル、メキシコ、ルーマニア、ボスニアなど、世界各国から移民している。 アメリカほど移民法が厳しくなく、一般的な日本人であれば移民は問題無くできます。
  移民者がいないと、カナダの人口が少なくなっていくらしく、移民者は毎年確実に増えていきます。 カナダ政府発行の移民統計では52.0%がアジアから、20.0%がヨーロッパから、8.2%が北中アメリカから、 その他、オーストラリア・アフリカ・南アメリカなどです。 全体の半数はアジアでほとんど中国（と韓国）です。
  移民のときに要求されるのは、 英語またはフランス語です。が、ほとんどの場合は英語の知識のみで移民します。 両方の言葉を話せる人もいますが、移民者ではまれです。
  これは何を意味するのかと言えば、移民が増えれば増えるほどカナダ国内では英語が氾濫し、 もう一方のフランス語が消滅するわけです。 これに反発しているのはケベック州内のフランス語推進派で、中国人とバトルを繰り返して いるわけです。
  カナダではフランス語はもう時代遅れ（と言うか手後れ）ですね。確実に衰退していきます。
  カナダ全体では英語の教育には力を入れているが、フランス語は英語のナイティブが、 より良い仕事（マーケッティングなど）を見つける手段に勉強する程度です。
  学校数もトロントに限れば少なく、学生数も少ないです。
  ケベック州の独立国家の話も移民の増加に伴って現実化はできないでしょう。
  政治でも中国系出身政治家も増えてきていますし、経済でもアメリカの強力な力により、 カナダの公用語が英語だけになるのはそんなに遠い将来ではないでしょう。
  著者は今、フランス語の勉強をしています。動機は「道路標識を読める」という単純なもので 始めました。
• 移民するとどうなるでしょうか？ 病院がただになります。英語学校・カルチャースクールもただになります。 働いているにもかかわらず収入が少なすぎると生活援助をもらえるようになります。 ローンを組んで家を購入できる。 定年後年金（RRSP）を貯える事ができる。 低率で銀行ローンが組めます（RRSPから借りる）。 その他、ミューチュアルファンドなどに投資できる。 大学の学費が留学生に比べて2.5分の１になります。
  市民権を得るとどうなるでしょうか？選挙権を得ます。 カナダのパスポートを持てる。政府関係の重要な職業に就く事ができる。 アメリカの永住権を取り易くなります。 アメリカでの就職が簡単になります。
• 寄付は盛んです。
  教会への寄付のテレビ番組が放映されています。 しかも、VISA、MASTER CARD、AMEXで支払いできるそうです。 テレビ放映する経費をかけるほど、宗教ビジネスが盛んである。 でも、日本のように高価な壷を売りつけるような悪質な物には、まだお目にかかっていません。
  宗教ビジネスの次には、援助である。 海外の貧困に苦しむ子供を助けようと、援助の為の寄付を募るテレビ番組が放映されています。 もちろん、主要なクレジットカードを受け付けます。 毎日放映されています。しかも、合計するとかなり高額な寄付になります。
  日本のように寄付は税金から支払われる事とは違います。 効果が視覚的にブラウン管から見れますが、 もしも詐欺であったら「とんでもない事」になりそうです。
• 海外の文化が輸入されています。
  カナダの歴史はそれ程（１００年位）なく、文化と言うものが根づいていません。
  クリスマスやハロウィンは西洋文化があり、結構騒いでいます。正月はする事がない。ですが最近、日本人人口が少なくても、大晦日には除夜の鐘が形だけ鳴ったりするようになりました。また、SUKIYAKI SONG（上を向いて歩こう）以外にも、日本の曲が英訳されて歌われたり、ＴＶコマーシャルで放送されたりもしてます。
  フランス、英国よりも、都会では旧ソ連系、中国、韓国の文化影響もとても大きいです。
• カナダの英語はフランス語の影響がとても大きく、フランス系英語？？？
  米語 Center がカナダ語 Centre 。フランス語でのスペリングになってます。
  ですが、ワープロソフトなどはアメリカ製でスペリングチェックするとカナダでのスペリングははじかれます。ところでケベック州に行くと、フランス語が英語なまりになっているらしい、パリから来たフランス語の先生が「あれは本当のフランス語ではない」と言ってました。
• アパートの借り方
  ４月から７月のアパート供給がある時には、いろいろ何件かアパートを見て比較してから借りた方が良いでしょう。ですが、秋・冬は供給が減るので早めに探し初めて適当な所に決めないと、いつまでも決まりません。
  注意点：

  暖房	法律で規制されているので暖房はどこでも常備されています。 セントラルヒーティングのが良いかも・・・。
  ゴキブリ・ネズミ	いる所にはいます。ペット（猫）を飼っている所は注意。
  地下部屋	窓が大きい方が良いがあまりない。
  家具付き	電子レンジ、トースタ、コーヒーメーカ付きなんてのもある。
  契約	契約期間（いつまで住めるのか） 契約で何が含まれるのか（駐車場、ケーブルＴＶ、ランドリーなど） 支払日・支払条件を確認
  同居人	誰が最高責任者（大家との契約者）なのか 誰が掃除、ゴミだし、雪かきをするのかルールがあるか、ルールが無い所は避けたほうが良いでしょう（全然、しない人がいます）。 共同の部屋でのＴＶ・電話の利用、および利用時間に制限があるか、ルールが無い所は避けた方が良いでしょう（真夜中に騒ぐ人がいます）。 煙草、アルコールは？ 一人で何にもできそうもない（英語のできない）同居人は避けたほうが良い。 ワーホリの人はワーホリの人と、英語留学の人は英語留学の人と、大学留学の人は大学留学の人と同居した方が良いです。
  立地	不便な所にあるのは安いです。ですが、バス停・駅から遠いと冬に寒い思いします。
  買い物	スーパーマーケットが近くにあると便利。
  コンディション	入居の時とチェックシートを作っておいて、出居の時にチェックする事が勧められています（壁の傷や大家の財産などをチェック）。
  部屋	各部屋に鍵がかけられるか？ですが、大家と契約者は合鍵を持っている必要があります。
  修理	大規模な修理や鍵の取り付けには大家の許可が必要です。契約者と相談して決めてください（大家と交渉できるのは契約者のみです）。

  問題発生：
  問題が発生したら年上の友人に相談する。決して一人で悩まない。また、ここカナダでは日本の常識は通用しないと思っていてください。日本でやって来た事が、カナダでできない事が多いです。特に英語の不便な人は・・・。それに、日本でできない事はカナダでもできません。人より大目にお金を支払った方が問題解決できます。お金をけちる人がいたら２ヶ月前に通告し、強制的にアパートから追い出してもかまいません。自分と人を比較しないように・・・。
  
  法的解決は(トロントの場合)：

  Legal Assistance	Federation of Metro Tenants, (416) 921-9494
  Mediation	Conflict Resolution Services, (416) 926-8221
  Landlords	Landlord's Self Help Centre, (416) 504-5190
  Lawyer Referral Service	WWW site or 1-800-268-8326

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Last Updated 99/01/03
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