英語

• 日本からカナダに来るほとんどの若者は英語ができない。中学・高校（・大学）で どのような英語教育を受けてきたのか、文部省がよく知っている所であるが、 「おめえ、その歳まで何をやっていたんだ？」と疑いたくなる。 テレビではセーラームーンだって、みなしごハッチだって英語をペラペラ喋っているのにねぇ。 大学受験経験者であれば、それ程、努力しなくとも通常の英会話はマスターできる（はずである）。
• トロントはカナダでも、もっとも英語学校の多い場所である。
  トロント市教育委員会の運営する英語学校、プライベートの英語学校、個人運営での英語教室がある。 プライベートの英語学校では、一月あたり$500〜$1000程度で高額である。
  また、クラスメートの英語力が同程度であるので、学校以外での英語力の向上は大した事はない。 個人運営の英語教室は、教師の能力がどの程度であるのかを見極めてみてからにした方が良い。 大学の専攻がＥＳＬで修士号を持っているのが望ましい。
  一番のお勧めはトロント市教育委員会運営の英語学校でしょうか。一時間あたり$3.50で妥当な料金です （トロント市教育委員会の予算が大幅に削減されます。将来、外国人には受講できなくなる可能性があります）。 プライベートスクールの半値くらいかな？ この料金は永住権をもっていると$0.00になります。 学校もたくさん、英語力レベルもさまざま、授業の時間帯も柔軟です。 何よりも良いのは、教室に日本人と韓国人がほとんど居ないことです。 ヒンデューなまり・フランスなまり・メキシコなまり・スワヒリなまりに聞き慣れるのに絶好の機会です。
  著者は、新移民者の為の英語学校にも行ったことがありますが、色々な境遇の人が居て、 英語がまったくできない人や教育をほとんど受けていない人などもいます。 もちろん難民もいます。 それらの人の為に基本的な英語（Nice to meet you.）から、TOEFLのクラスの英語レベルも あります。
• Reading Comprehension & Vocabulary のフォーマットが変わったのでTOEFLも以前に 比べて簡単になったと思いますが、一日５時間・週５日・６ヶ月も続ければ、 TOEFL 620点程度は簡単に出ます。 しかし、Writing(TWE)のテストのスコアはほとんど改善されないでしょう。
• MELAB(Michigan English Language Assessment Battery)と言うテストがあります。 実際には２０種類位のテストしか存在しなく、テストの内容が外部に漏れる事はなく、 問題集などは出版されていません。TOEFLよりは、いくらいか、引っかけ問題が多いが、 語彙数が少ないので簡単です。全てのテスト問題を覚える事も可能です。
• 著者の知っている限りで「MELABで９５点取って米国の大学に入学して、すぐに落第した奴」 「TOEFLで６２０点取ってハーバード大学に入って進級できなく、結局、退学になった奴」を知っている。 結局、英語は本当の意味での実力・自信が必要ですね。
  
• TOEFLは本当にパーフェクトスコアは取れません。 パーフェクトに近いスコアが出たのであれば、それは「まぐれ」です。 TOEFLは英語を標準化したものをテストにしたものですが、どれが標準なのかもはっきり しない所です。TOEFL文法を大学の作文で使うと間違えになることもありますし、 TOEFL文法を知っている事によって書籍を読みづらくなることもあります。 言語事態、進化してます。１０年前標準であったものが現在では間違えとされる事もあります。
  ですから、大学に入ってからはTOEFLは一つの方言だと考えて問題はありません。 だからと言って、TOEFL程度の英語力がないと大学で落第するだけです。 それに、実際には大学に入るとTOEFL程度の語彙力では到底追いつけませんよ。
• ここでTOEFLの問題です。
  MAN: This computer doesn't work at all.
  WOMAN: Did you check the plug?
  MAN: Oh, I didn't plug in, though.
  

  QUESTION: What was the problem?
  

  A) The computer was out of order.
  B) The computer drove him crazy.
  C) The plug was not connected.
  D) The man was stupid.
  

  ANSWER: D

  難しいですね。

• どの様に英語力をつけるか。簡単です。最初に語彙力をつけます。
  大学受験用の英単語の本（奇跡の英単語「赤短・青短」など）を１冊あたり１週間で 完全の暗記する（いわゆる東大いっぱつ受験方法ですね）。 一冊あたり2000語位収録されていて、最低は４冊は暗記しましょう。
  次はTOEFL独自の英単語です。トフルゼミでもバロンズでも適当なページを図書館でコピーしましょう。
  その次はＧＲＥのGENERALの語彙です。大学の教養科目で習う語彙を含みますので難しいです。
  いずれにしろ、単語の数は無限にあるので、毎日こつこつを覚えないと実力は付きません。
  この時、気をつけなくてはいけないは正確な発音を口に出して暗記する事です。
  発音記号ももちろん覚え、正確に発音できる事は最低条件です。
  発音が正確にできれば、スペルの間違えは減る。
• 英文法ではTOEFLの勉強が最適だと思います。朝から晩まで単純なパターンの問題を 解いていれば、標準と言われる英文法が身につきます。
  しかし、同じTOEFL文法でも、日本で発売される文法書とアメリカで発売される文法書では 違う解釈、違う説明、違う答えがあります。
  トフルゼミの文法書は、TOEFLの問題傾向を深く解析されているので自習には最適だと思います。
• Listeningですが、リスニングの練習をしていて「聞き取れない・早すぎる」と言うのが 共通する問題です。 もちろん、単語を覚える段階で発音を正確に知っていれば、かなり楽にはなります。
  しかし、実際生活上、教科書通りの発音する事はあまりなく、発音しなかったり、 省略したり、聞こえなかったり、からかっていたりして、正確なコミュニケーションは できない。
  TOEFLの問題集のカセットをマイクロカセットレコーダで録音します。 そのテープをヘッドフォンで朝から晩までずっと聞くわけです。 もちろん録音された音質はあまり良くはありません。 テープのノイズや外来ノイズによって聞きづらくなりますのでリスニングの練習になります。
  テープの内容が完全に聞き取れるようになり、丸暗記してしまったら、スピードを1.2倍に して聞きます（一部のマイクロカセットレコーダに付いている機能）。 このスピードは人間が完全に理解できるスピードです。
  1.2倍のスピードでも理解できるようになれば一応十分ですが、２倍のスピードで聞いてみましょう。 理解できなくはないが、理解できる人もいます（ほとんど暗記力の問題です）。 これでほとんどの英語の音を聞き分けられる能力が付きます。
  TOEFL用に練習したければ、トフルゼミからリスニングを解析した本が発売されてます。
  ネイティブはリスニングに関しては一度も困難を経験した事がなく、 ネイティブでは日本人のリスニングを改善することはできません。
  日本の英語教育で育った人には、英語を日本語に一度頭の中で翻訳して理解する人がいますが、理解・反応が遅く、実際には人間の能力以上の機能をしようとしているわけです。これは通訳などの特別な訓練を受けていないとできないし、長時間持続は不可能です。
  英語と日本語は別物として理解・反応するのが自然です。例えば、英語の「ＡＰＰＬＥ」と日本語の「りんご」は別です。
• 喋るスピードは、普段聞くスピードに関連します。 普段から遅いスピード（カセットテープなど）でリスニングの練習をしていると、 喋るスピードもそのスピードになります。
  日本人の喋る英語はネイティブからみると、ほぼ例外なくゆっくりしたスピードに なるのはこの為です。
  速度を早めたスピードでリスニングの練習を繰り返していると、自然に喋るスピードも 早くなり、ネイティブっぽくなります。 また、英語の喋るスピードが早くなると、日本語もそうなります。
• 発音は、腹式呼吸をして発音すると子音が奇麗になります。 理由は、腹式呼吸法では子音の音に気を配る（舌の動きなど）余裕がでてきます。 しかし、腹式呼吸で発声する喉の筋肉と日本語で使う喉の筋肉は違い、訓練が必要です。 イギリス人の発音と同じです。
  著者も何とか、腹式呼吸法での英語の発音をマスターしましたが、始めの頃は喉の 筋肉が疲れるし大変でした。
  すべてのアメリカ人が腹式呼吸での発音ができるわけではなく、ネイティブの ＥＳＬの教師でも腹式呼吸法の発音ができる・教える事のできる人はめったにいない。
  この発音をマスターすると、テレビタレント・映画スターの物まねができるように なります。著者はForrest Gumpとバートシンプソン、シンプソンのパパなど、まねできる。 しかし、リズムのからむニューヨーカーの物まねは難しい。
• さて、英語を勉強していく上で、勉強量と上達量は決して比例していません。
  １０勉強して１０前進するわけではありません（「三歩進んで二歩下がる」わけでもない）。
  英語の上達は階段状に改善されます。 何ヶ月もずっと勉強して上達がまったくなくとも、ある日突然、極端に上達する事があります。 ですから、英語を勉強してしばらく上達がなくとも、あせらず、極端に上達する日を期待する必要があります。 その極端に上達する日が早いか遅いかは日頃の勉強しだいです。
• 英語を勉強していて、上達の度合いがわかるのが日本語です。 TOEFLで６００点を超すと日本語の新聞なんて簡単に早いスピードで読めるようになります。
  英語の文字をきれいに書けるようになると日本語の字がきれいに書けるようになる。
  英語を書くのになれてくると、日本語での文章表現に限界を感じます （日本語自体、原始的であるのか？）。
  日本語を使わない英語だけでの生活を長く続けると漢字が読めるが、書けなくなります。
• おまけ：
  便利な表現：
  1. I don't care. の代わりに Who cares? のが、無関心感が良く表れます。
  2. Everybody understands but not you. 人を批判する時には、他人と比べましょう。
  3. 英語のPardon は無礼とされます。Excuse me.を使いましょう。 どうしても使いたければ、フランス語の「ぱるどん」と発音しましょう。
  4. It depends. または、Depends. 「状況によるよ」という表現である。
  5. Oh, really? 「まじー？」という表現である。"R"と"L"の発音の練習になる。

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Last Updated 98/04/11
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