日本人の英語コンプレックスには、いまだに取り除かれない不安感があるのです 。勿論私にも同じように英語に対するコンプレックスはあります。例えば、日本人が世界中の人々とオンラインでチャットができると思いますか?でたらめな英語でも意味はきっとつうじるでしょう。しかし、日本人がおそれているのは生きた英語、英単語が相手から発せられた際の不安感もあるのだと思います。相手の言っていることがどうも理解できないので、こっちの言いたいことを繰り返すしか手が無くなるのです。
私は先日、検索エンジンを使ってアメリカの古本屋さんと交渉し、探し続けてい た1冊の書籍をようやく手に入れました。勿論自分で何もかも交渉するのです。 電子メールでやりとりしましたが、とても刺激的でした。ストレートに自分の伝えたいことを辞書を引きながらメッセージを書いたのですが、彼らの単語の使い方には苦労しました。電話ではとても無理でしたね。 生きた単語の使い方を私たちは知らないのです。せいぜい時間をかけて一文一文を作成していくしかないのです。
いつまでも英文法と構文にがんじがらめにされて、日本人だけでかたまっている ようでは一生身に付かない感覚です。これではいけないとわかりながら、ではどうしたらいいかという問いにも答えられない状況なのです。
少なくとも、私は現在アップル社のサイトを見たり、検索エンジンで世界中の古 本屋さんを廻るような活用法を見いだしています。
これで、英文メールをくれるような友人でも見つかればいいんですが!
インターネットもかなりのスピードで普及してきたことだし、フリーウェアやシ ェアウェアの利用を通して、少しずつでも英語慣れしていくのではないかと考えて いますが、いかがですか?
私としては、海外のサイトを紹介してくれる雑誌などが欲しいですね。
私自身は、大手パソコン通信会社である「Nifty-Serve」を通じてインターネットを 用しています。このメールもNifty経由です。私がインターネットに興味を持ったのはそ んなに以前の事ではありませんでした。また、世界中の人たちと交流を持てると言うこ とよりも、コンピューターのソフトウェア情報や趣味であるインラインスケートに関わ るトピックスを得るのが目的でした。現在もそのスタンスはあまり変わっていません。 現在、最も興味を持っていることが「Newton PDA」に関することだからです。ですが、 世界の方々とのコミュニケーションをおざなりにしているつもりはありません。Newton 製品で使うためのソフトウェアをアメリカやドイツのベンダーから購入し、使ってみた 上での感想や要望を拙いながらも英語で伝えることもあります。つまり、Newton製品と いうPDAを介して一つのコミュニティが形成されていて、私もその中の一人である訳で す。
日本人の多くがインターネットの有用性、最大の特徴を利用していない(出来ないで いる)のは「インターネットメールは私信ではなくて、業務で使うもの」と考える人が多 いためかもしれません。また、長い間「企業と政府、学術機関」に限っての利用が中心 にあったせいでしょう。しかし、私も含めて「パソコン通信経験者」であれば「英語が 苦手だから」という理由でインターネットメールを活用しないはずはありません。アメ リカの大手パソコン通信「Compu-Serve」でもそうだったと思いますが、日本のNifty-S erveでもオフラインミーティングで「初対面同士和気あいあい」と会話を楽しんでいま す。もちろんネット上で会話が成り立っているから厳密な意味での初対面ではないので すが、時には友人や恋人、家族など同伴される方もいて大いに盛り上がっています。こ う言った世代がインターネットを活用するようになってきていますから、今後は国境を 超えた交流がもっと盛んになると信じています。
同僚の理科の教員も、理科の学習についての問題をネットに載せ、 質問も学校外からも受け付けています。
もっと活用したいのですが、知り合う機会がなくって、 広くメールの交換をするまでには至っていません。 しかし、今年度は、我が校でもコンピュータの環境を整える計画が進んでおり、 インターネットも利用できるようになるので、 教員側も頑張っていこうと、グループで研修をしています。
わたしにとって興味深いことは、インターネットを日常的に使っている人々は、ネッ ト上で知り合った人とも、個人的な体験を共有しようとすることです。メーリングリ ストに、誰かが、入院したり事故にあったというようメッセージをポストすると、 みんなが "candles are lit for you here" というようなメッセージをポストするの です。こういうのって素晴らしいと思います。インターネットが、自然な形で実生活 の延長線上にあることがよくわかります。
インターネットが私たちの日常生活のなかに深く入り込み、視野を広げ、生活を豊か なものにしてくれていることは、技術の発展が人間を幸せにした一例だと思います。
ですから、利用者は日本の人口の20〜30%くらいで、かつその大半は若い人で す。そして、それらの利用者は以下のように分類できると思います。
(1)インタ−ネットを十分に生かして世界の人と情報交換をしている人
ごく一部の人だと思います。私が知っている人で有名な人は、プロテニスプレ−
ヤの平木理香(りかの漢字が間違っているかもしれません。)さんです(昨年のウィ
ンブルドンの混合ダブルスの優勝者です)。
(2)外国語は苦手なので日本国内だけ。これが大半。
それをさらに分類すると
(a)身近では友達が作れない人。つまり、人と顔を付き合わせると上手く話のでき
ない人。
(b)ガールハント、ボーイハントの手段(出会いの場?)と考えている人
(c)昔は、文通友達(=correspondance friend?)、今メルユウ(=mail
friend)
(d)おもに色々な国内情報の収集、分析、研究をして、自分に役立てようとしてい
る人
(e)adult video等の大人のおもちゃの調達手段と考えている人
また、初対面の人に対して日本人は米国人と比べて社交的でないというのは、おもに 大都市で見られる傾向で、地方の小さな町や村へ行ったり、あるいはロ−カル線に 乗ったりすれば、そんなことはないと思います(私の経験から)。