Sentence-2.
「些細に」
君は不器用だから、ひとりで放っておけない。
だから、僕のものになりなさい。
そんな甘い言葉でひっかけられて。
金があるのはいいことだし。金がなきゃ生きてけないし。金大好きだし。
そう思ってたのに、なんだかこの頃不自由で、幸せじゃない。
「無責任」
生き急ぐ必要などないだろうに、なんて言うけど。
…本当に?
「予定は未定」
だれにでも良い顔をして。
愛想笑いを素顔のように張り付けて。
気配りと優しさを勘違いした他人からの的外れな都合のいいだけの賞賛に。
辟易としつつ、今日も笑う。
都合が良いだけの使い捨てになって。
そんな苛立ちを理解されず、誤魔化し気を沈めて、俺の本音はどこへ行った?
「波間」
ひとは裏切るから最初からなにも期待しない、なんて。
そんな事を誰が君に覚えさせたのか。
冷たい横顔ほど、心は冷ややかではなく。
拒絶の素振りほど、想わぬ訳ではないのに。
ベットの上で背中を向ける。ココロとカラダは同じでないと言う。
それでもいいから。もう少し、眠っていなさい。
「Don't smoke in bed」
想いは近くあるのに。
肌に触れるだけで泣くから。
傷つけぬようにと戒めて、堂々巡りの朝がくる。
Sentence
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